パワーハンド利用によるカンキツ用コンテナ積み降ろし作業の軽労働化


[要約]
収穫されたウンシュウミカンの貨物自動車及び倉庫での積み降ろし作業に軽四輪貨物自動車に搭載できるパワーハンド(エアバランサー)を用いることにより、手作業に比べて約3倍の時間を要するが、作業負荷が軽減できる。
 和歌山県果樹園芸試験場・施設営農部
[連絡先]0737-52-4320
[部会名]果樹
[専 門]機械
[対 象]果樹
[分 類]普及

[背景・ねらい]
 カンキツの収穫・出荷に要する時間は管理労力の中で最も多く、コンテナの積み降ろし作業と抱え運搬は5~7回に及んでいる。生産者の高齢化や人手不足が深刻化するなかで、収穫物の積み降ろし作業の軽労働化が急務となっている。
 そこで、開発したパワーハンドを用いて、収穫物の積み降ろし作業の軽労働化を検討する。

[成果の内容・特徴]

  1. パワーハンドは軽四輪貨物自動車荷台後部にボルト止め脱着式で搭載し、20㎏入りコンテナを片手で容易に持ち上げることができる(図1)
  2. アームが 360度旋回するので、半径2m以内の任意の位置へ積み降ろしが可能である(表1)
  3. 作業に伴い心拍数並びに呼気量は増加するが、パワーハンド使用では、手作業に比べてその増加割合が小さくなり、作業負荷は明らかに小さい( 表3)
  4. コンテナの積み降ろしに要する時間は、空気圧縮機の操作及びアームの固定・解除操作を含めると、手作業に比べて約3倍を要する(表2)

[成果の活用面・留意点]

 園内作業道を設置し、園内運搬車利用と併せた作業体系とすることにより、抱え運搬をなくすことができ、収穫物運搬の軽労働化がより促進される。
 現在のところ動力源である空気圧縮機が別途必要である。

[その他]
 研究課題名:急傾斜カンキツ園の樹形改善による省力小型機械化生産体系の確立
 予算区分  :地域基幹農業技術体系化促進研究
 研究期間  :平成8年度(平成6~10年)
 研究担当者:前阪和夫、北野欣信、大橋真人
 発表論文等:なし

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