- [要約]
- ナシ‘新高’では、満開後70日目ごろに新梢を水平に近い角度で誘引することによって、新梢の伸長と肥大が抑制されると同時に、果実肥大が促進される。
岡山県立農業試験場・北部支場・永年畑作部
[連絡先]08686-57-2758
[部会名]果樹
[専 門]栽培
[対 象]果樹類
[分 類]研究
- [背景・ねらい]
- ナシでは、樹勢が強いと新梢が旺盛に伸長してしばしば長大な枝になり、果実の肥大が抑制されることがある。そこで、新梢を水平に誘引することによって新梢伸長を抑制し、果実肥大を促進させる。
[成果の内容・特徴]
- 新梢を水平に近く誘引すると新梢の肥大が抑制される(表1)。
- 角度を変えて誘引すると、ほぼ誘引角度に反比例して伸長が抑制される(表2)。
- 満開後70日目ごろに盛んに伸長している新梢を水平に近く誘引すると果実肥大が促進される(表3)。
- 誘引しても成熟期や、果実糖度、果肉硬度、及び果実の形に影響は及ぼさない(表3)。
[成果の活用面・留意点]
- 時期が早すぎると基部から折れ、遅すぎても効果が劣るので、満開後60~70日目ごろに、水平に近い角度に誘引する。
- 樹勢の弱い樹では効果が期待できないので、樹勢の強めな樹の70cm以上に伸長した伸長中の新梢を選んで誘引する。
- 主枝、亜主枝の延長枝など旺盛に伸長させたい新梢は誘引しないか垂直に固定する。
- 次年に結実させたい新梢については45度の角度で誘引して枝の充実を図る。
[その他]
研究課題名:中高年・女性に適した果樹園の快適マネ-ジメントシステムの開発
予算区分 :地域重要新技術開発
研究期間 :平成8年度(平成6~10年)
研究担当者:各務裕史、安井淑彦、岡田俶郎
発表論文等:なし
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