「ひょうご味どり」の増体性の改善及び腹腔内脂肪蓄積の抑制技術


[要約]
「ひょうご味どり」の飼料に食物繊維または分岐コーンシラップのいずれかを飼料重量に対し2.5%の割合で添加すると、増体が良くなり、腹腔内脂肪割合が低下する傾向がみられる。
 兵庫県立中央農業技術センター・畜産試験場・家畜部 
[連絡先]0790-47-1117
[部会名]畜産
[専 門]飼育管理
[対 象]鶏
[分 類]普及

[背景・ねらい]
 本県の特産鶏「ひょうご味どり」[(薩摩鶏雄×名古屋種雌)×劣性白色プリマスロック]の増体性をさらに向上させるとともに、腹腔内脂肪割合を低下させるため、増体性の改善効果、あるいは脂肪蓄積の抑制効果があるとされる食物繊維、分岐コーンシラップ(食物繊維を酸分解により低分子化し,腸内細菌に利用されやすくしたもの)を飼料添加し、増体性の改善効果と腹腔内脂肪の蓄積抑制効果について検討した。

[成果の内容・特徴]

  1. 試験終了時の雌雄平均体重は、食物繊維及び分岐コーンシラップを添加したものが無添加のものを上回った。特に、食物繊維を添加したものの体重が大きかった(表1)
  2. 飼料要求率は、84日齢までは無添加のものが優れたが、112日齢では分岐コーンシラップを添加したものが優れた(表2)
  3. 生体重に対する腹腔内脂肪割合は、食物繊維、分岐コーンシラップを添加したものが無添加のものよりも少なかった(図1)
  4. 正肉100g当たりの飼料費は、食物繊維、分岐コーンシラップを添加したものが無添加のものよりも少なかった(表3)。なお、無添加のものは、飼料のCP、MEを調節するためセルロース及び油脂を添加した。

[成果の活用面・留意点]

 分岐コーンシラップは空気に触れると固まりやすいので、手早く配合し、密封して保存する。

[その他]
 研究課題名:特殊鶏肉生産技術の確立        
 予算区分 :県単                          
 研究期間 :平成7年度(平成5年~7年)    
 研究担当者:龍田 健、藤中邦則、冨永 勝
 発表論文等:オリゴ糖、食物繊維,分岐コーンシロップの飼料添加が「ひょうご味どり」
             の発育及び腹腔内脂肪蓄積に及ぼす影響、兵庫中央農技研報、(畜産)、33(投稿中)

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