ビタミンE、タウリン強化鶏肉の生産技術


[要約]
「ひょうご味どり」の飼料にビタミンEを飼料重量に対し、0.015%の割合で、同じくタウリンを0.10%の割合でそれぞれ仕上げ期の14日間飼料添加すると、ビタミンE、タウリン含量の高い鶏肉を生産することができる。
 兵庫県立中央農業技術センター・畜産試験場・家畜部 
[連絡先]0790-47-1117
[部会名]畜産
[専 門]飼育管理
[対 象]鶏
[分 類]普及

[背景・ねらい]
 ビタミンEは植物油に多く含まれ、ビタミンAや脂質の酸化防止作用がある。タウリンは遊離アミノ酸の一種で、イカ、エビ、タコ、貝類に多く、コレステロールの低下、動脈硬化の予防に効果がある。鶏肉の消費動向において、高品質志向、健康志向が続いているなか、本県の特産鶏「ひょうご味どり」にさらに付加価値をつけ、消費者ニーズに応えた鶏肉を生産するために、飼料添加による肉中のビタミンE及びタウリンの強化技術を開発する。

[成果の内容・特徴]

  1. 添加期間中の増体量はビタミンEを0.015%添加したものがやや多く、飼料要求率が他区より優れていた(表1、2)
  2. 筋肉中のビタミンE含量(100g当たり)は、添加量に比例して多くなり、無添加区及び0.005%添加区と0.015%添加区との間に有意差が認められた(図1)
  3. 筋肉中のタウリン含量は、添加量に伴った含量の増加はみられなかったが、無添加区と各添加区との間に有意差が認められた(図2)
  4. 添加期間中の1羽あたり飼料費は、同添加物間では、添加量が多いものの飼料費が多く、無添加区との差は1.5円から7.5円であったが、正肉100g当たりの飼料費は無添加区の正肉歩留まりがやや劣ったこともあり、むしろ無添加区より少なかった(表3)

[成果の活用面・留意点]

ブロイラーにも適用できる。

[その他]
 研究課題名:特殊鶏肉生産技術の確立        
 予算区分 :県単                          
 研究期間 :平成7年度(平成5~7年)    
 研究担当者:龍田 健、藤中邦則、冨永 勝
 発表論文等:ビタミンE及びタウリンの飼料添加が「ひょうご味どり」の肉中の各成分含
            量に及ぼす影響、兵庫中央農技研報、(畜産)、33(投稿中)

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