- [要約]
- ウェットフィーディングにしたり給餌器と給水器を近くに設置することで、従来の豚舎内に比較して、粉塵量は25~50%、臭気指数は13~20%低減することが可能である。
京都府畜産研究所・中小家畜部
[連絡先]0773-47-0301
[部会名]畜産
[専 門]飼育管理
[対 象]豚
[分 類]指導
- [背景・ねらい]
- 畜産経営に起因する苦情件数は、悪臭関連が約半数を占めており、今後も増加すること、が予想される。悪臭の低減のためには、まず悪臭の発生源を抑制することが重要である。そこで、飼養管理方法の中から、飼料と水を同時に摂取できるウェットフィーディング及び給餌器と給水器の設置場所によって、飼料摂取とふん尿排泄場所を区別する豚の習性を利用した飼養管理法による臭気の低減化方法を検討する。
[成果の内容・特徴]
- ウェットフィーディング試験は、平均体重51.5kgの育成豚延べ36頭を用い28日間で3反復(春・夏・秋)、給餌器と給水器の設置場所試験は、38.6kg、延べ22頭を用いて28日間2反復(春・夏)、それぞれ臭気が拡散しない専用豚房(49.5m3 ・1頭当たりの飼育密度(空間)は、8~10m3 /頭)で実施した。
- ウェットフィーディングによって、箱型不断給餌器による従来の飼養管理法より粉塵量は平均で約25%、臭気指数は約20%低減できる(表1)。
- 給餌器と給水器を近くに設置することで、豚は休息場所と排泄場所を従来の離れた場所に設置する方法に比較して、明確に区別し、給水器から遠い位置に排泄を行う(図1)。
- 給餌器と給水器を近くに設置することで、従来型より粉塵量は平均で約50%低減し、臭気指数は13~20%低減できる(表2)。
- 夏期のウェットフィーディングでは、水消費量が15%節減される。
[成果の活用面・留意点]
- 高飼育密度の場合、休息場所と排泄場所が重なりあい、効果が現れにくい可能性がある。
- ウェットフィーダーは、落下型を用いた。
[その他]
研究課題名:畜産施設における低コスト悪臭防止技術の開発
予算区分 :地域重要新技術
研究期間 :平成8年度(平成5~7年度)
研究担当者:佐々木敬之、杜下秀樹、荒田好彦
発表論文等:豚のウェットフィーディングが畜舎の臭気発生に及ぼす影響、第31回日本畜産学会
関西支部講演要旨、1994.
飼養管理方法の違いが豚舎の臭気発生に及ぼす影響、第66回日本養豚学会大会
講演要旨、1996.
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