シロバナチョウセンアサガオ、オオオナモミの開花性と刈取による防除


[要約]
シロバナチョウセンアサガオの開花には、温度、オオオナモミの開花には、日長が大きく関わっている。シロバナチョウセンアサガオでは8月下旬、オオオナモミでは9月以降の出芽は、登熟しない。また、防除には刈取が有効である。
 中国農業試験場・畜産部・草地飼料作物研究室 
[連絡先]08548-2-0144
[部会名]草地(生産管理)、近畿中国・畜産
[専 門]雑草
[対 象]飼料作物類
[分 類]指導

[背景・ねらい]
 飼料畑に発生した帰化雑草チョウセンアサガオ類、オナモミ類は、飼料作物の減収を引き起こすとともに、異臭を放つ茎葉や突起状の果実の飼料中への混入による牛の採食量の低下等を引き起し大きな問題になっており、その生育特性を解明し、早急に耕種的な防除法を確立する必要がある。

[成果の内容・特徴]

  1. シロバナチョウセンアサガオ
     ①出芽、生育は、温度の上昇で促進される。出芽から一番花開花日数は、5月末~7月出芽個体では約50日を要する。開花後約30日で果実の先端が割れ、種子が露出し落下しはじめる。開花は、秋期の低温まで継続し、多数の果実を生産する。8月下旬以降に出芽した個体は、種子を生産する前に、低温により枯死する(図1、2)
     ②低刈、早期刈取により、再生した茎の結実割合、着果数、種子数は少なくなる。8月下旬刈では再生した茎の結実割合は高いが、低温のため完全登熟にはいたらない(図3)
  2. オオオナモミ
     ①出芽は、気温が高くかつ地温が高いほど早く多くなり、圃場では、4月上旬から出芽し始める。開花には日長が大きく関係し、播種期を通して9月以降である。9月以降の出芽個体は、登熟せず低温により枯死する(図1、2)
     ②低刈、早期刈取により結実茎割合、着果数は減少する。刈取高さ0cmでは、3ステージの刈取とも再生はわずかである(図3)
  3. 5月24日播のソルガムとの競合下では、両草種とも出芽が遅くなりソルガムの遮蔽度が増すにつれ草丈は低くなり、未出芽あるいは枯死する個体が増え、登熟果数も減少する(表1)
  4. 以上より、シロバナチョウセンアサガオの防除には、飼料作物等の低温伸長性の高い品種の利用により早期に遮光条件を作り出すこと、7月上旬刈取の早生品種あるいは多回刈品種の採用、一方、オオオナモミには開花期以前(9月上旬)に収穫できる品種の採用が有効と考えられる。
[成果の活用面・留意点]
  1. シロバナチョウセンアサガオ、オオオナモミの耕種的防除法として活用できる。
  2. 飼料作物収穫後は、再生防止のため耕耘する事が望ましい。

[その他]
 研究課題名:温暖地・暖地強害帰化雑草の生存戦略の解明と制御技術の開発-オナモミ類、
       チョウセンアサガオ類等
 予算区分 :特研(強害雑草)
 研究期間 :平成8年度(平成5~8年度)
 研究担当者:萩野耕司、齋藤誠司、高橋佳孝 
 発表論文等:萩野耕司、斎藤誠司、高橋佳孝、大谷一郎(1995)近畿、中国および四国
       地域における帰化雑草の発生分布とその開花特性-オナモミ、チョウセンアサ
       ガオ類について、日草誌41(別)、299-300.

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