- [要約]
- 産卵中期以降の鶏群を用い、飼料中の粗タンパク質含有率の増減及び日内給与法を取り入れて卵重の調節を検討した。 卵重は午後の給与飼料中の粗タンパク質含有率を低くすることで軽く、高くすることで重くできる。
京都府畜産研究所・中小家畜部
[連絡先] 0773-47-0301
[部会名] 畜産
[専 門] 動物栄養
[対 象] 鶏
[分 類] 指導
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[背景・ねらい]
- 鶏群の卵重規格割合は、産卵ピーク直後ではM中心となり、産卵後期では2Lを越える過大卵が多くなる。卵価や飼料価格によって、産卵ピーク直後にLを多くしたり、卵重を増やして日産卵量を多くすることや産卵後期に日産卵量を減らすことなく卵重を軽くすることが農家経営上有利になる。
そこで、市販成鶏用飼料(ME2800kcal/kg,CP17.0%以上)に魚粉、2種混トウモロコシ及びコーングルテンミール等を添加して、CPを市販飼料より高くした高CP飼料(ME2839kcal/kg,CP20.2%以上)と低くした低CP飼料(ME2843kcal/kg,CP14.0%以上)を調製し、白色卵殻鶏で卵重増加試験と卵重軽減試験を行った。
[成果の内容・特徴]
- 卵重増加試験で午後に高CP飼料を給与した17-20区は試験開始まもなく対照区に比べ卵重が明らかに重く、その効果は20-20区に匹敵する。(表1・図1)
- 産卵成績は17-20区は20-20区とともに、対照区に比べ産卵率、日産卵量とも高い傾向にある。(表2)
- 卵重軽減試験で午後に低CP飼料を給与した17-14区は試験開始まもなく対照区に比べ卵重が明らかに軽くなり、その効果は14-14区と対照区との中間である。(表1・図2)
- 17-14区では、卵重規格割合は対照区に比べ、M以下が10ポイント以上増加し、2L以上が約10ポイント減少し、産卵率が高く、日産卵量は多い傾向が認められる。
(図3・表2)
[成果の活用面・留意点]
午前と午後と飼料を反対にすると効果が認められなくなる。増体を伴う産卵初期や暑熱期では栄養条件が著しく異なるので別途対策が必要と考えられる。また、現在、自動給餌器で半日単位で2種類の餌を使い分けられる機種はなく、その開発が期待される。
なお、魚粉は鶏卵中に魚臭がつくので、アメリカでは5~10%以上配合しない方が良いといわれている。
[その他]
研究課題名 : 卵重調節
予算区分 : 府単
研究期間 : 平成8年4月~平成9年6月
研究担当者 : 吉岡正行、松田誠一、衣川貞志
発表論文等 : 京都府畜産研究所試験成績、第37号、1997掲載予定
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