- [要約]
- カキ「西条」の優良系統である「萩No10」は多収(若木の収量が多い)、大果、少核の特徴をもっている。樹姿はやや開張性で、着色は中位、萩柑試では10月中旬までにほとんど収穫できる。なお、玉揃いはやや良好である。
山口県萩柑きつ試験場
[連絡先] 0838-22-2474
[部会名] 果樹
[専 門] 栽培
[対 象] 果樹類
[分 類] 普及
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[背景・ねらい]
- 山口県における「西条柿」の栽培面積は約80ha、この内、福栄村及び美東町の新しい産地を除いては、在来系がほとんどを占めている。従って、共同出荷において、熟期及び果実の形質等の不揃いが指摘されている。また、新興産地においても結果樹齢に達する年数が長引き、しかも若木の収量が少ない。そこで、早熟、大果、多収、高品質等の視点から優良な系統を選抜する。
[成果の内容・特徴]
- 昭和62年から63年にかけて、県内の優良な320樹について、熟期や果実品質等を調査し、その中から優良系統30個体を1次選抜した。
- 平成2年に、場内ほ場に県内の優良系統30個体と近県の7系統を植栽して、2次選抜を始めた。平成6年から9年の4カ年の調査結果から「萩No10」を選抜し、その特性は次のとおりである。
- 樹姿は在来のものよりも直立性が少なく、着色は中位、場内では10月中旬までにほとんど収穫できる(表1)。
- 収量は県下優良系統及び他県優良系統に比べ高い(表1)。
- 1果平均重は県下優良系統及び他県優良系統の中で最も重いか重いグループに属する(表1)。
- 糖度は並かやや低いが、他県の優良系統と比較すると同程度である(表1)。
- 種子数は約2個で、県下優良系統及び他県優良系統の中で少ないグループに属する(表1)。
- 玉揃いはやや良好、溝の深さはやや深い、汚染果の発生は並程度である。
[成果の活用面・留意点]
「萩No10」は多くの有利な特長を持っているが、糖度が並からやや低く、汚染果の発生が並程度と欠点もみられるので、植栽にあたっては排水良好な園地を選ぶ必要がある。
[その他]
研究課題名 : 西条柿の優良系統の探索
予算区分 : 県単
研究期間 : 平成9年度(昭和63年~平成10年)
研究担当者 : 杉本健治、唐津達彦、中村光夫
発表論文等 : なし
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