- [要約]
- なたね油粕を140kg/10a連年施用して「コシヒカリ」を4年以上栽培したほ場においては、以後3年間基肥のなたね油粕を3割削減しても、なたね油粕施用1年目のほ場とほぼ同等の収量を確保できる。
鳥取県農業試験場・環境研究室
[連絡先] 0857-53-0721
[部会名] 総合研究、生産環境(土壌肥料)
[専 門] 肥料
[対 象] 水稲
[分 類] 指導
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[背景・ねらい]
- 近年、食に対する安全志向の高まりから、なたね油粕を用いた有機栽培法が広く普及し始めている。また、環境保全に対する関心も高まり、農業分野においても投入資材の低減等による環境負荷軽減技術が求められている。
- なたね油粕連用水田では、単年施用水田よりも収量が高い傾向がみられており、減肥の可能性が示唆されている。しかし、なたね油粕の連用年数による収量の変動や減肥率及びその理由については明確にされていない。そこで、これらの点を明らかにし現場における技術資料とする。
[成果の内容・特徴]
- なたね油粕140kg/10a(基肥70kg/10a、穂肥70kg/10a)を4年間連年施用した水田においては、連用5年目以降3年間は基肥のなたね油粕を3割削減しても、なたね油粕施用1年目の水田とほぼ同等の収量が得られる(表1)。しかし、削減4年目においては若干の収量低下が認められる。
- 15Nトレーサー法による室内インキュベーション試験の結果から、なたね油粕を連用した土壌は連用していない土壌に比べて土壌由来の無機化窒素量が多い(図1)。このことが、なたね油粕連用ほ場において基肥の削減が可能となる要因の一つである。
[成果の活用面・留意点]
- 西南暖地平坦部の灰色低地土で、基肥、穂肥ともになたね油粕を連用した水田を対象とする。
- 移植時期は5月中旬~下旬とする。
[その他]
研究課題名 : 生態系活用型農業における生産安定技術
予算区分 : 地域重要新技術
予算期間 : 平成9年度(平成7~9年)
研究担当者 : 稲坂恵美子・坂東 悟・宮田邦夫(現経営指導課)
発表論文等 : なし
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