- [要約]
- 亜酸化窒素の発生は基肥施用時に多く、追肥施用時に少ない。硝化抑制剤入り化成肥料の使用と追肥重点施肥法が亜酸化窒素発生量の削減に有効である。
島根県農業試験場・環境部・土壌環境科
[連絡先] 0853-22-6650
[部会名] 生産環境(土壌肥料)
[専 門] 環境制御
[対 象] 葉茎菜類
[分 類] 指導
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[背景・ねらい]
- 近年における温室効果ガスの大気中濃度の急上昇の原因として、窒素施肥やバイオマスの燃焼等の人為的な発生が注目されている。そこで、窒素肥料の種類を変えて施用量当たりの亜酸化窒素発生量を把握し、削減方法を検討する。
[成果の内容・特徴]
- 亜酸化窒素の発生量は、キャベツ、ホウレンソウ、タマネギ、ソルゴ-、イタリアンライグラスの作物では基肥施用時に多く、追肥施用時に少ない。また、肥料施用時に降雨 が重なると、発生量が増加する傾向がある(図1)。
- 肥料の種類別による亜酸化窒素発生量は、硫安で最も多く、尿素やリン硝安加里でも多い場合がある。しかし、硝化抑制剤入り肥料は亜酸化窒素発生量を削減する(表1)。
- タマネギ栽培では、施肥方法を追肥重点に替えることによって、収量、品質をおとすことなく、亜酸化窒素の発生量を大幅に削減できる。しかも、施肥量を1~3割減肥できる(表2、図2)。
[成果の活用面・留意点]
- 亜酸化窒素の測定法については、全国の場所間で標準ガス校正を行い、発生量の推定手法を共通化した。
- 露地野菜畑からの亜酸化窒素発生量の削減技術として活用できる。
- 窒素肥料の種類別発生量を推定する基礎資料になる。
[その他]
研究課題名 : 施肥改善による亜酸化窒素発生量の削減技術
予算区分 : 県単
研究期間 : 平成9年度(平成5~6年)
研究担当者 : 野田 滋
発表論文等 : 「耕地土壌における亜酸化窒素の発生量と削減技術」日本土壌肥料学会講演要旨集、第42集、1996.
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