- [要約]
- 県内六条皮麦の安定的な生産拡大を図るため、良質・多収である「ミノリムギ」を準奨励品種に採用し、「リクゼンムギ」に代えて普及する。
広島県立農業技術センター・作物研究部
[連絡先] 0824-29-0521
[部会名] 作物生産(育種・栽培)
[専 門] 育種
[対 象] 麦類
[分 類] 普及
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[背景・ねらい]
- 麦類は湿害による生育不良や麦価の低迷による生産意欲の低下により、その作付面積は49.4ha(平成9年産)まで減少している。一方、4年連続の米の豊作の影響で生産調整が進められており、転作面積が増大している。それに伴い転作作物として土地利用型作物への期待が高まっている。土地利用型作物としては麦、大豆、ソバ、キビ等があるが、麦類の中では、皮麦の成熟期が 5月下旬から6月上旬で、小麦に比べて熟期が20日から10日早いため、梅雨の影響を受けにくく、品質低下が起こりにくい。そこで早熟・良質・多収の栽培特性の良い六条皮麦品種の普及が望まれている。
[成果の内容・特徴]
「リクゼンムギ」と比較した特性は次のとおりである。
- 千粒重および容積重はやや大きく、外観品質(検査等級)はやや良い(表1)。
- 収量性は安定して高い(表1、2)。
- 稈長は10cm以上長いが、稈が太いため耐倒伏性はやや強く、穂長も約1cm長い(表1、2)。
- 出穂期及び成熟期はほぼ同じである(表1)。
[成果の活用面・留意点]
- 普及地帯は北部高冷地・内陸高冷地を除く県内全域である。
- 耐倒伏性に優れるが、極端な多肥栽培は避ける。
[その他]
研究課題名 : 麦類奨励品種決定調査
予算区分 : 国庫補助
研究期間 : 平成8年度(平成6~8年)
研究担当者 : 浦野光一郎、大川浩史
発表論文等 : なし
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