- [要約]
- 5月上~中旬播「どんとこい」の湛水直播(耕起代かき表層播種)栽培において、収量と倒伏の点から苗立数の許容範囲は、40~100本/m2 である。
京都府丹後農業研究所
[連絡先] 0772-65-2401
[部会名] 作物生産(育種・栽培)
[専 門] 栽 培
[対 象] 稲 類
[分 類] 指 導
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[背景・ねらい]
- 湛水直播(耕起代かき表層播種)栽培において、適正な苗立数を確保することは、栽培上重要であるが、実際には、播種むらや発芽不良などによって、目標とする苗立数が得られない場合が多い。特に、苗立数が少ない場合には、栽培者は播き直しも含めたその後の管理について判断しなければならない。そこで、収量確保上支障のない苗立数の許容範囲を明らかにする。
[成果の内容・特徴]
- 最も安定した収量が得られる苗立数は、80本/m2 であり、それ以下或はそれ以上で順次収量は低下する(表1、図1)。
- 苗立数20本/m2 では穂数不足から低収となり、120本/m2 では倒伏の危険性が高まることから、収量及び倒伏面からみた苗立数の許容範囲は40~100本/m2 である。この場合、苗立数80本/m2 を標準とした場合の減収率は10%以内に収まる(表1、図1)。
- 「どんとこい」が40本/m2 程度の低苗立数でも比較的収量低下が少ない要因として、下位節からの分げつ及び2次・3次分げつの発生が多く、分げつ力が高く穂数が多いことによるものと考えられる(図2)。
[成果の活用面・留意点]
- 上記の成果は、5月上~中旬の播種時期に適用できる。
- 目標とする苗立数は80本/m2 であり、この場合の播種量は乾籾で2.5kg/10aが適当である。
[その他]
研究課題名 : 水稲の省力・低コスト営農支援技術の検討
予算区分 : 国補
研究期間 : 平成9年度(平成6~9年)
研究担当者 : 河瀬 弘一、杉本 充
発表論文等 : 平成8年度丹後農業研究所成績報告会要旨
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