ラグビーボール型小玉スイカの初期1回整枝による省力栽培技術


[要約]
ラグビーボール型小玉スイカのトンネル早熟栽培において、最大つる長が90㎝の頃までの初期1回整枝法は慣行整枝法と比較して46%の省力が可能である。また、収穫果数、果重及び果実品質も慣行整枝と同等で良好である。
京都府丹後農業研究所
[連絡先]  0772-65-2401
[部会名] 野菜・花き
[専 門]  栽培
[対 象]  スイカ
[分 類]  普及

[背景・ねらい]
 ラグビーボール型小玉スイカのトンネル早熟栽培では、トンネル内における茎葉の過繁茂による着果不良を回避するため、わき芽除去等の整枝作業が行われているが、苦しい作業姿勢に加え整枝作業に多くの労力を必要としている。そこで、整枝の省力化を図るため初期1回整枝について検討した。

[成果の内容・特徴]

  1. 初期1回整枝法は、最大伸長つるが90㎝の頃に慣行整枝と同様、子づる4本とその子づるの基部近くから発生した孫づるのうち2本を残して主枝6本に整枝した後、主枝9節目以下の雌花やわき 芽を除去し、つるを誘引する。
  2. 1回当たりの整枝作業時間は、初期1回整枝法では雌花やわき芽の除去と誘引を一度に行うため、慣行整枝の2回目と比較すると時間を要する。しかし、総作業時間は慣行整枝に比べ46%縮減され、総合的には大幅な整枝の省力化が可能である(表1)。
  3. 各整枝法とも7月上旬から収穫が始まるが、初期1回整枝と慣行整枝では7月中旬に収穫のピークが認められる。収穫果数については、放任は慣行整枝の86%で収量が劣る(表2)。初期1回整枝は慣行整枝と同等で良好であった。
  4. 初期1回整枝は、果重変動係数やBrix等の果実品質も慣行整枝と同等で良好である(表3)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 本整枝法の栽植密度は、慣行整枝と同様、10a当たり250株程度とする。
  2. 本整枝法は、わき芽除去等の管理作業を効率的に行うため、一方向整枝栽培において取り組む必要がある。

[その他]
研究課題名 : ラグビーボール型小玉スイカの安定生産技術の確立
予算区分   : 府単
研究期間   : 平成9年度(平成8~10年)
研究担当者 : 金森正信、塩見  香
発表論文等 : なし
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