- [要約]
- メロン種子を小型ペーパーポット上で一斉に催芽させた後、ポットごと本圃に定植することによって、育苗及び定植労力の省力化が可能となる。本法はハウス早熟作型、ハウス抑制作型に適用できる。
島根県農業試験場・園芸部・野菜花き科
[連絡先] 0853-22-6650
[部会名] 野菜・花き(野菜)
[専 門] 栽培
[対 象] 果菜類
[分 類] 普及
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[背景・ねらい]
- メロン生産現場では、栽培技術の高位平準化が進んでいるものの、生産者の高齢化がより深刻化しており、これに対応した省力化技術の開発が待たれている。現在、セル成型苗の利用が普及しつつあるが、一層の省力化を図るため、小型ペーパーポットを利用した栽培法について検討する。
[成果の内容・特徴]
- 育苗用培土を詰めた小型ペーパーポットへ播種し、最適温度を確保して催芽させる。発根を確認した後、覆土が5mm程度の厚さになるように、ポットごと本圃に定植する(図1)。
- メロンの小型ペーパーポット利用栽培では、地温の低いハウス早熟作型でも出芽が安定し、果実品質もセル育苗の場合と比べてそん色ない。また、収穫期はセル育苗と比較して早くなり、この傾向はハウス抑制作型で顕著である(図2、表1)。
- ハウス早熟作型では、播種は4月上旬から可能で、収穫期は7月中~下旬である。一方、ハウス抑制作型では、播種は8月上旬まで可能で、収穫期は11月上~中旬である(表2)。
- 小型ペーパーポット栽培では、生育後半まで草勢が強く、黄化葉の発生も少ない。また、育苗管理・定植労力が慣行の1/4程度に省力できる(表3)。
[成果の活用面・留意点]
- ペーパーポットは規格がSM2406(406穴)のものを用いる。
- 小型ペーパーポット栽培では、草勢がやや強くなる傾向があるため、草勢が中程度の‘アムス’、‘FRアムス’、‘アールスナイト夏2’、‘アールスナイト春秋’、‘おくに’などの品種が適する。
- かん水設備のないところでは、定植前に植穴へ十分かん水しておく。
[その他]
研究課題名 : メロンの省力・軽作業化技術の確立
予算区分 : 県単
研究期間 : 平成9年度(平成6~9年)
研究担当者 : 石津 文人
発表論文等 : なし
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