- [要約]
- 広島県北部中山間地域の夏秋キュウリ栽培では、株間45㎝の密植、側枝2節摘心に主枝5節からの亜主枝を併用した仕立法で、同一ハウスでの収穫期間60日の早熟・抑制作型を組み合わせた2期作体系によって上物収量が増大する。
広島県立農業技術センター・高冷地研究部
[連絡先] 0826-82-2047
[部会名] 野菜・花き(野菜)、総合研究
[専 門] 栽培
[対 象] 果菜類
[分 類] 指導
-
[背景・ねらい]
- 広島県北部中山間地域のキュウリの主要作型であるハウス早熟作型は、5月下旬から8月末まで約100日間の長期にわたって収穫されるが、この時期は梅雨の寡日照とその後の高温により収量、品質が低下する。そこで、収穫期間60日程度のハウス早熟作型とハウス抑制作型を組み合わせた2期作栽培体系を確立し、生産性の向上を図る。
[成果の内容・特徴]
- 短期どりの場合の仕立法は早熟作型、抑制作型とも慣行の側枝2節摘心よりも側枝2節摘心+下位節からの亜主枝仕立が適する(図1、2)。亜主枝は主枝5節の側枝を伸ばし、ネットから通路側に20㎝離してつり下げたテープに誘引し、上部にとどいた時点で摘心する。
- 短期どりの場合の株間は、早熟作型、抑制作型とも慣行の60㎝よりも密植の45㎝が適する(図1、3)。
- 低温期には最低気温を10℃程度に保持した方が、生育が優れ、増収する(データ略)。
- 株間45㎝で亜主枝を併用した同一ハウス2期作体系の上物収量は、早熟で852kg/a、抑制で741kg/aの合計1,593kg/aで、ハウス早熟長期どり作型の874kg/aの1.8倍となる(図4)。
[成果の活用面・留意点]
- 施設が複数ある場合、経営的には別のハウスの5月下旬から6月上旬に定植する雨よけ夏秋栽培を組み合わせることで、5月下旬から10月下旬まで連続出荷が可能である。
- 密植や亜主枝利用により過繁茂になりやすいため、こまめな整枝、摘葉により通風、採光に努める。
[その他]
研究課題名 : 中山間地域活性化のための野菜・花きの施設周年活用体系の確立
予算区分 : 地域基幹
研究期間 : 平成9年度(平成6~9年)
研究担当者 : 田中昭夫、小口裕
発表論文等 : なし
目次へ戻る