- [要約]
- 夏秋切りスプレーカーネーションの1回半摘心栽培において、1番花切り花後の9月上旬から16時間日長で電照するとその後の開花が前進し、12月末までの総切り花本数は約40%増加する。
岡山県立農業試験場北部支場・野菜作物部
[連絡先] 0868-57-2758
[部会名] 野菜・花き
[専 門] 栽培
[対 象] 花き類
[分 類] 普及
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[背景・ねらい]
- 夏秋切り作型の1回半摘心栽培では、栽培を打切る12月末に未開花の枝が数多く残る。そこで、電照によって秋以降の開花を前進し、12月末までの総切り花本数の増加を図る。
[成果の内容・特徴]
- ‘バーバラ’を用い、3月14日にベンチ(幅80cm、通路50cm)に株間20cmの中2条抜き6株植えで定植し、図1の様に1回半摘心の4本仕立て(4月8日摘心、6月7日修正摘心)で栽培すると、1番花は8月上旬に開花する(表1)。
- 1番花切り花始めの8月2日または1番花切り花終りの9月6日から、16時間日長で電照(100wの白熱灯を2m間隔で地表面から1.5mの高さに点灯)すると、1.5番花と2番花の開花期が前進し、12月末までの総切り花本数はベッド㎡当たり約40%増の195本となる(表1,2)。
- 8月2日からの電照では、9月6日からの電照に比べて1.5番花や2番花の開花がやや遅い。その結果、比較的単価の高い10月末までの総切り花本数は、前者がベッド㎡当たり120本であるのに対して後者は132本(無電照の約30%増)と多い(図2)。
- 電照によって9・10月の茎長は長くなる。一方、11・12月の切り花ボリュームはやや低下し、下垂度も高くなるものの、商品性に問題はない(表3)。
[成果の活用面・留意点]
- 本試験では不要な側芽を除去しなかったが、側芽を早期に除去すると本試験に比べて切り花品質は優れ、切り花本数が増加する。
- 品種によって電照による増収率は異なる。
[その他]
研究課題名 : 夏秋切りスプレーカーネーション2年据置き栽培技術の確立
予算区分 : 県単
研究期間 : 平成8年度(平成7~10年)
研究担当者 : 土居典秀、森義雄
論文発表等 : なし
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