画像処理システムを用いた花きセル成型苗の根量測定方法


[要約]
画像処理システムを用いてケイトウのセル成型苗の根量を計測した結果、根の乾物重と根量推定値との間に高い相関関係が認められた。これを利用してセル成型より苗の根量測定における簡易法を開発する。
大阪府立農林技術センター・栽培部・野菜・花き室
[連絡先]   0729-58-6551
[部会名]   野菜・花き(花き)
[専 門]     栽培
[対 象]     花き類
[分 類]     研究

[背景・ねらい]
 セル成型苗を利用した花き生産においては、根量を指標とした移植適期の判定が重要である。従来、根鉢を丁寧に洗い、根重、根長等を計測する方法を用いているが、非常に煩雑であるため、画像処理システムを用いた簡易測定法を開発する。

[成果の内容・特徴]

  1. 画像処理システムは、パーソナルコンピュータ、イメージスキャナー、画像解析ソフト(NIH image)から構成される。
  2. 従来では煩雑であった根の水洗が10秒間で済み、また根のイメージスキャナーでの取込にはシャーレに水深5mmとなるように水道水を満たし、根の先端から基部に向かってゆっくりと水平に静置することで精度の高い画像データが得られる(図1表1)。
  3. 画像データを2値化し、根の部分の面積を求めたところ、根の面積と根の乾物重との間にはr=0.9345、y=1.63x+0.136で示される式で相関が得られ、今回の簡易法で根の乾物重が推定できる(図2)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 本法を用いることで、根の乾物重を簡易に推定できる。
  2. 他品目のセル成型苗にも応用可能と考えられる。

[その他]
研究課題名 : ハイテク花工場運営事業
予算区分    : 府単
研究期間    : 平成9年度(平成5~9年)
研究担当者 : 磯部武志、内山知二
発表論文等 : 花き苗プラグにおける移植適期判定のための根量測定方法、園芸学会近畿支部和歌山大会研究発表要旨、1997.
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