- [要約]
- 柵越自由哺乳による親子放牧では、子牛の放牧開始が50日齢以上だと、その後は良好な発育が期待できる。
京都府碇高原総合牧場・家畜部
[連絡先] 0772-76-1121
[部会名] 畜産
[専門] 飼育管理
[対象] 肉用牛
[分類] 普及
-
[背景・ねらい]
- 中山間地域の過疎化による荒廃地の増加が危惧されている中で、畜産では土地の有効利用や景観保持等の観点から、放牧による肉用牛生産が見直されてきている。そこで、子牛の放牧育成に有効な柵越自由哺乳による親子放牧の試験を行い、農家での実証を図る。
[成果の内容・特徴]
- 場内における120日間の親子放牧では、子牛の放牧開始日齢が50日齢以上だとその後の放牧期間中の発育は平均DGで0.80㎏以上と良好である(表1)。
- N牧場における親子放牧では、柵越哺乳の訓練期間を通常の10日から7日間に短縮しても、子牛の哺乳行動への影響は認められず、しかも放牧中の子牛の発育は良好である(表2)。
- 放牧時に親牛だけでなく、子牛にもピレスロイド系の薬剤によりダニ駆除を実施すると、小型ピロプラズマ病の発症は認められない(表3)。
[成果の活用面・留意点]
- 親子放牧の開始は生後40日齢未満の子牛では、放牧期間中の発育が劣るため避ける。
- 放牧開始時の目安は、開始時で50㎏以上とする。
- 子牛による柵越自由哺乳の訓練には、7~10日間程度が必要である。
- 補助飼料の摂取量は、放牧地の草生に影響されるので注意する。
- 放牧中の小型ピロプラズマ病の予防は、親牛だけでなく子牛にも行う。
- 図1、図2 [具体的データ]
[その他]
研究課題名 : 受精卵移植と放牧管理を活用した中山間地域の肉用牛生産
予算区分 : 国補(地域基幹)
研究期間 : 平成10年度(平成9~10年)
研究担当者 : 合田修三
発表論文等 : 受精卵移植と放牧管理を活用した中山間地域の肉用牛生産、京都碇高総牧研報、19、1998.
目次へ戻る