- [要約]
- 粗飼料のβ-カロチン含量は同一粗飼料でも材料間で差が大きく、肉用牛にビタミンAを適正に給与するためには粗飼料中のβ-カロチン含量を測定する必要がある。
広島県立畜産技術センター・飼養技術部
[連絡先] 08247-4-0331
[部会名] 畜産
[専門] 動物栄養
[対象] 肉用牛
[分類] 指導
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[背景・ねらい]
- 粗飼料に含まれるβ-カロチンは家畜に必須のビタミンA前駆物質として重要であり、特に肥育牛においてはビタミンA制御のために、粗飼料中のβ-カロチン含量を把握し、給与量を制御する必要がある。しかし、飼養現場で給与される各種粗飼料の含有量が十分把握されてい
ない。そこで、給与時の粗飼料サンプルを収集し、各種粗飼料のβ-カロチン含量の実態を明らかにする。
[成果の内容・特徴]
- β-カロチン含量の平均値はアルファルファミールペレットが70.65mg/kgと最も高く、アルファルファ乾草、アルファルファヘイキューブ、チモシー乾草、スーダングラス乾草、オーツヘイ、トールフェスク乾草、イナワラ、イタリアンストローの順に高い(表1)。
- アルファルファ乾草、アルファルファヘイキューブ、スーダングラス乾草、チモシー乾草、オーツヘイは比較的β-カロチン含量が高いが、材料間でばらつきが大きい(図1、2、6、7)。
- イタリアンストロー、イナワラ、トールフェスク乾草はβ-カロチン含量が低く、それぞれ67%、36%、21%が1mg/kg未満である(図3、4、8)。これらの飼料もβ-カロチン含量のばらつきが大きい。
- アルファルファミールペレットはβ-カロチン含量が最も高く、平均値は70.65mg/kgであった(表1)。
[成果の活用面・留意点]
- β-カロチン含量は同一草種でも材料間でばらつきが大きいため、分析が必要である。
- 本項で示した各種粗飼料のβ-カロチン含量の平均値を用いる場合、ばらつきが大きいことを十分に考慮する必要がある。
- 図5、図9 [具体的データ]
[その他]
研究課題名 : 広島牛高品質生産のための微量栄養素給与技術
予算区分 : 県単
研究期間 : 平成10年度(平成7~10年)
研究担当者 : 河野幸雄、長尾かおり
発表論文等 : なし
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