- [要約]
- 無人ヘリコプターを利用した水稲品種「祭り晴」の湛水直播栽培は、収量・品質が安定しており、稚苗移植に比べて労働時間は50%、生産コストは20%ていど削減できる。
島根県農業試験場・作物部・作物科
[連絡先] 0853-22-6650
[部会名] 作物生産(機械・施設)
[専門] 作業
[対象] 稲類
[分類] 普及
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[背景・ねらい]
- 水稲栽培の省力化と生産コスト削減のため、直播栽培の技術開発が求められている。一方、島根県では水稲の病害虫防除に無人ヘリコプターの利用が広まっている。そこで、本県奨励品種の中で耐倒伏性が強く早生の良食味品種「祭り晴」に着目し、無人ヘリコプターによる湛水直播栽培体系を確立する。
[成果の内容・特徴]
- 浸種・催芽した種籾を、代かき翌日、水深4cm前後の濁水状態となっているほ場に散播し、そのまま苗立ちまで湛水を保つ。種籾は水中の土壌微粒子の沈降により覆土され、播種深度は5mm程度である。
- 苗立率は50~60%で安定している(表1)。
- 収量は、移植栽培を100とした収量指数で88から104の範囲であり、品質は同等である(表2)。
- 30haの規模で播種ならびに雑草・病害虫防除を無人ヘリコプター防除業者に委託した場合、移植栽培に対して労働時間は50%、コストは20%程度の削減が可能である(表3)。
[成果の活用面・留意点]
- 「祭り晴」の直播栽培技術として普及指導に活用できる。普及地帯は島根県内の平坦地とする。
- 成熟期が稚苗移植に比べて5日~7日程度遅れるので、労働ピークを分散できる。
- 湛水状態による雀害防止と除草剤の効果向上のため、代かき時の均平と播種後の水位に注意する。
- 苗立ち後、株が安定するまで急激な入排水を避ける。
[その他]
研究課題名 : 無人ヘリによる水稲作業一貫体系の確立
予算区分 : 県単
研究期間 : 平成10年度(平成8~10年)
研究担当者 : 勝部 淳史、山本 朗
発表論文等 : 産業用無人ヘリコプターによる水稲‘祭り晴’の湛水直播栽培,日本作物学会中国支部研究集録,第39号,24-25,1998.
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