スイートコーンのセル成型苗利用による機械移植栽培


[要約]
スイートコーンは品種選択と育苗期間の設定によりセル成型苗を利用した機械移植栽培が可能である。
奈良県農業試験場・高原分場・地域特産開発チ-ム
[連絡先] 0745-82-2340
[部会名] 野菜・花き(野菜)
[専門]    栽培
[対象]    葉茎菜類
[分類]    普及

[背景・ねらい]
 スイートコーンの機械移植栽培はペーパーポットを利用した例があるが、セルトレイを用いると成苗率がやや低く、充分に根鉢形成させると移植後の生育が不良となり、実用性が低い。そこで、成苗率を高めるための品種選択と播種深度、機械移植が可能な根鉢を形成しかつ移植後良好に生育する育苗期間を検討し、セル成型苗を利用した移植栽培技術を確立する。

[成果の内容・特徴]

  1. 育苗資材としてY社製200穴セルトレイと育苗用土の与作V-150使用、ミスト潅水(1日2回各3分間)で管理する。適用品種はカクテルE-51が発芽率、健苗率が良く用い(表1)、種子が見えるか見えない程度の深さに覆土することにより、播種数の90%以上の苗が得られる(表2)。
  2. 15日間育苗し、1条植え自動移植機で定植すると98%は正常に移植でき、直播きと同程度の収量が得られる(表3)。これより育苗期間が短いと根鉢形成が不十分で機械移植できない。育苗期間が長すぎると移植後の生育が不良で十分な収量が得られない。

[成果の活用面・留意点]

  1. セルトレイの培養土の量が多すぎると、根が他のセルへ侵入し移植精度が低下する。
  2. 播種は5月下旬、播種15日後の6月中旬に移植すると8月上中旬に収穫できる。元肥はIBS1号(10-10-10)でN成分量15kg/10a、牛糞堆肥2t/10a、ポリマルチを全面に張り畝幅80㎝、株間25cmの1条植えとする。

[その他]
研究課題名 : 中山間地資源利用による高品質野菜の周年生産技術
予算区分    : 地域基幹
研究期間    : 平成10年度(平成10年~)
研究担当者 : 中野智彦
発表論文等 : なし
目次へ戻る