キャベツセル成型苗の栽植密度からみた収穫時期


[要約]
秋冬どりキャベツのセル成型苗栽培で、株間が40㎝から35㎝になると収穫時期は約10日、35㎝から30㎝になると約30日遅れる。収量は株間32.5~35㎝(4760~5120株/10a)で高くなる。
兵庫県立中央農業技術センター 農業試験場・園芸部
[連絡先] 0790-47-1117
[部会名] 野菜・花き(野菜) 
[専門]    栽培
[対象]    葉茎菜類
[分類]    指導

[背景・ねらい]
 キャベツセル成型苗栽培において、栽植密度(株間)の違いにより球の肥大速度が異なることが観察される。そこで、秋冬どり栽培において、株間の違いによる収穫時期および収量の影響を検討する。

[成果の内容・特徴]

  1. 畝幅120㎝ 2条植で、株間を30~40㎝の間で5段階に変え、栽植密度を変化させた場合、秋どりの‘YR泰山’および冬どりの‘松波’ともに、株間が広いほど生育は早く、球の肥大も早くなる。秋冬どり栽培では栽培期間中、低温を経過するため、生育はしだいに緩やかになるが、直径18㎝以上の収穫可能球が80%を越える時を収穫時期とすると、収穫時期は‘YR泰山’、‘松波’ともに、株間が40㎝から35㎝まで変化すると約10日、35㎝から30㎝への変化では約30日遅れる(図1)。
  2. ‘YR泰山’において、収穫時期での形状を株間の違いで比較すると、最大葉の葉幅は株間が狭いほど小さい。結球重は株間30㎝区が小さい他は、大きな差は認められない。10a当り収量は株間32.5㎝が最も大きく、次いで35㎝である(表1)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 結球重は、密植栽培になるほどばらつきが大きくなり、小球比率が高まる。
  2. 株間の違いによる収穫時期の変動幅は生育時期の気温、土壌条件の違いで異なると考えられる。

[その他]
研究課題名 : 野菜産地の維持形成のための機械化、軽作業化による安定生産技術体系の確立
                  - 重量野菜の機械化作業体系の確立 -
予算区分    : 国庫助成(地域基幹)
研究期間    : 平成10年度(平成6~10年)
研究担当者 : 竹川昌宏、大西忠男
発表論文等 :
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