- [要約]
- 夏秋切りスプレーカーネーションの1回半摘心栽培において、株間にアルミ箔被覆反射板を設置すると12月末までの総切り花本数は約25%増加する。
岡山県立農業試験場北部支場・野菜作物部
[連絡先] 0868-57-2758
[部会名] 野菜・花き(花き)
[専門] 栽培
[対象] 花き類
[分類] 普及
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[背景・ねらい]
- 夏秋切り作型では夏季高温時に光合成能が低下し、切り花品質の劣化と生育の遅延を招いている。そこで、反射資材の設置によって補光し、切り花品質の向上を図るとともに、開花期の前進による12月末までの総切り花本数の増加を図る。
[成果の内容・特徴]
- ‘バーバラ’を用いた1回半摘心栽培において、2月25日に定植し、5月12日の修正摘心時から12月末まで図1のようにアルミ箔被覆反射板(以下、レフ板)を設置すると、1.5番花や2番花の開花が前進し、無マルチに比べて12月末までの総切り花本数は約25%増加する(表1、図2)。
- レフ板の設置には切り花品質の向上効果はない(表2)。
- 定植時にミラーマルチを床全面に被覆した区は、レフ板区と同様に12月末までの総切り花本数が増加する。しかし、レフ板区に比べて切り花率は低くく、また、切り花品質は同等である(表1、2)。
- 補光による光量の増加はレフ板区よりミラーマルチ区の方が多い。一方、地温は無マルチ区に比べて両被覆区とも夜間は高く、昼間はレフ板区だけが低い(表3、図3)。
- レフ板の作成コストは年間422円/㎡、ミラーマルチのコストは166円/㎡であった。これを基に各区の所得を試算すると、無マルチ区に比べてレフ板区で5.7万円/a、ミラーマルチ区で3.8万円/aの所得増となる(苗単価50円の2年使用、切り花単価37円で試算)。
[成果の活用面・留意点]
- 栽培は、ベンチ(幅80cm、通路50cm)に株間20cmの中2条抜き6株植えで定植し、1次摘心側枝を4本仕立てとする。品種、定植日、栽植様式、仕立て方法が異なると切り花本数の増加効果は異なる。
- レフ板は、定植直後に設置すると地温の上昇を妨げることによって初期生育が劣ることから、修正摘心後に設置する。
[その他]
研究課題名 : 夏秋切りスプレーカーネーション2年据置き栽培技術の確立
予算区分 : 県単
研究期間 : 平成9年度(平成7~10年)
研究担当者 : 土居典秀、森義雄
論文発表等 : なし
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