中山間地域におけるストックの秋出し栽培技術


[要約]
西南暖地の中山間地域において、7月上~下旬に播種すると9月中旬~11月中旬に採花できる。また、この作型で切り花品質が良い高八重率系品種を選定した。
山口県農業試験場徳佐寒冷地分場・園芸研究室
〔連絡先〕 08395-6-0016
〔部会名〕 野菜・花き(花き)
〔専門〕    栽培
〔対象〕    花き類
〔分類〕    普及

[背景・ねらい]
 山口県のストック栽培面積は約4.5haで、その大部分は下関市など沿岸部に位置しており、冬期出荷を中心とした栽培が行われている。一方、秋期は出荷量が少なく比較的単価が高いことから、中山間地域の夏期冷涼な気象条件を活かした秋出し栽培への取り組みが行われつつある。
 このことから、ストックの秋出し栽培技術を確立するため、播種時期が採花期及び切り花品質に及ぼす影響と切り花品質が良い高八重率系品種について検討した。

[成果の内容・特徴]

  1. 採花期は、‘雪波’、‘朝波’を用いた場合には、7月5日播種で9月中旬~下旬、7月15日播種で10月上旬~下旬、7月25日播種で10月下旬~11月中旬となり、播種時期が遅くなるに従って採花期の幅が広くなる(表1)。  
  2. 切り花長、切り花重、小花密度を総合して、11月採花の品種について、白系では‘ホワイトビーチ’、ピンク系及び黄色系では‘ウインターピンク’が有望である。
    10月採花の品種については、普通系に比べ品質が劣るので、当面、‘雪波’、‘朝波’等の普通系品種を利用する(表2)。

[成果の活用面・留意点]

遮光資材等の利用により、定植初期の気温と地温の抑制に留意する。

[その他]
研究課題   : 中山間地域におけるストックの秋出し栽培技術の確立
予算区分   : 県単
研究期間   : 平成10年度(平成8年~10年)
研究担当者 : 近藤修一、坂井崇人、陶山紀江、河村和成
発表論文等 : なし
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