- [要約]
- 自生山野植物‘フシグロセンノウ’は、無加温で11月~3月に播種すると7~8月に良品質の切花が得られ、4月以降の播種は開花が遅れる。また、冬期に電照処理を行うことで切花本数が増加する。
滋賀県農業試験場・園芸分場・花き係
[連絡先] 077-558-0221
[部会名] 野菜・花き(花き)
[専門] 栽培
[対象] 花き類
[分類] 指導
-
[背景・ねらい]
- 自生植物の有効利用による中山間地域活性化のため鈴鹿山系に自生する山野植物‘フシグロセンノウ’の切花としての新産品の開発について検討した。
[成果の内容・特徴]
- 切花本数は変動があるものの11月~ 4月播種までが概ね200本/3.3㎡以上で、1月播種では約400本/3.3㎡と最も多く、10月および 6月播種は少なかった。切花重は播種が遅くなると軽くなる傾向がみられた。特に6月播種のものは軽かった(表1)。
- 1月までの播種では70cm以上の切花長のものが多く、特に85㎝以上の切花は 1月播種で最も多かった。2月以降の播種は切花長が短くなった(図1)。
- 自然日長・温度条件での開花期は、 3月播種までが概ね 7、8月に開花し、以降の播種は 9月からの開花が多くなった(図2)。
- 電照(75wの白熱灯を2m間隔で地表面から1.5mの高さに点灯)により 1月~ 5月の切花本数は、増加したが切花重はやや軽くなった(表2)。
[成果の活用面・留意点]
- ‘フシグロセンノウ’は、半陰性植物なので終日40%程度の遮光下で栽培する。
- 花持ちが悪いのでSTSなどの鮮度保持剤を利用するのがよい。
[その他]
研究課題名 : 中山間地域活性化のための山野植物資源の園芸化および利用技術の確立
予算区分 : 地域重要新技術
研究期間 : 平成10年度(平成7~10年)
研究担当者 : 河合敏彦、今井俊行、野村衛
発表論文等 : 成果の一部を平成10年農林水産業近畿中国地域研究成果発表会で発表
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