花壇苗用のビンカのポットの大きさと栽培密度


[要約]
花壇苗用のビンカは7.5cm、6cmポットの小型容器で栽培すると、草丈、株張りはやや小さくなるが、良好な草姿となる。栽培密度はわい化剤の使用により、7.5cmポットでは 205ポット/㎡、6cmポットでは333ポット/㎡の高密度での栽培が可能となる。
兵庫県立中央農業技術センター 農業試験場・園芸部
[連絡先] 0790-47-1117
[部会名] 野菜・花き(花き)
[専門]    栽培
[対象]    花き類
[分類]    研究

[背景・ねらい]
 限られた施設面積でより多くの花壇苗生産の拡大を図るために、栽培に用いるポットを慣行の9cmポットから7.5cmポット、6cmポットへと小型化する技術開発を行う。

[成果の内容・特徴]

  1. 慣行の栽培密度である128ポット/㎡では、草丈はポットが小さくなるほど抑制される。また、わい化剤使用(ウニコナゾールP1.25ppmポット上げ2週間後葉面散布)の有無に関わらず、草丈は栽培密度が高くなるほど大きくなるが、わい化剤の使用により草丈の増加は小さくなる(図1)。
  2. 株張りはポットの小型化およびわい化剤処理によって小さくなるが、栽培密度による影響は見られない(図2)。
  3. 草姿を草丈/株張り比で評価すると、わい化剤を使用しない場合、7.5cmポットでは179ポット/㎡以上、6cmポットでは230ポット/㎡以上の栽培密度で徒長する。わい化剤の使用により、7.5cmポットでは205ポット/㎡(慣行の1.6倍)、6cmポットでは 333ポット/㎡(同2.6倍)の栽培密度でも、9cmポットと同様の値となり、高密度での栽培が可能になる。(図3)。

[成果の活用面・留意点]

  1. わい化剤の処理に当たっては薬液が用土にしたたり落ちないように注意する。
  2. ポットを小型化することによって用土が乾きやすくなるため、かん水に注意する。

[その他]
研究課題名 : 小型容器による花壇用苗物の需要拡大のための高位生産と軽作業化技術の確立
予算区分    : 地域重要新技術
研究期間    : 平成10年(平成9~11年)
研究担当者 : 神戸 隆、和田 修、岩井 豊通、小山 佳彦
発表論文等 : なし
 
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