- [要約]
- 花きのセル成型苗と自動姿勢制御移植機の利用により、手植えの4分の1の作業時間で、傾斜地でも植え付けが可能になり、大規模景観(お花畑)を省力的に作ることができる。
兵庫県立淡路農業技術センター・農業部
[連絡先] 0799-42-4880
[部会名] 野菜・花き(花き)、作物生産(機械・施設)
[専門] 機械
[対象] 花き類
[分類] 行政
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[背景・ねらい]
- 大規模な「お花畑」づくりには、植え付けや管理に多大な労力と経費を必要とする。そこで、コストが安い花きのセル成型苗を、野菜の自動移植機を用いて植え付ける省力的な景観創出技術を全国に先がけて開発する。
[成果の内容・特徴]
- 市販の野菜用自動移植機(K社、Y社)に油圧式自動姿勢制御装置を付加させることで、傾斜地(最大傾斜度19°)での等高線状の植え付けが可能になる。
- ハナナのセル成型苗は128穴トレイの50日育苗により草丈約5cm、葉数(本葉)4枚程度の移植適応性が高い苗が生産できる。
- 走行速度は0.26m/sで、苗の補給、機械の旋回などを加えた作業時間は3.6時間/10aで、手植えの14.2時間に対して約4分の1に短縮される(表1)。
- 機械植えの栽植密度は11.6株/㎡(うね幅72.5cm、往復2条、株間23.7cm)で、欠株は15.3%である(表2)。手植えとの比較では被覆率および草丈等の生育には差がなく(図)、4月にはハナナによる大規模な景観を作ることができる(写真)。
[成果の活用面・留意点]
- セル成型苗の植え付け後の生育は種子の直播より乾燥や雑草などの不良条件下でも生育が安定し、さらにポット苗の移植より低コストである。
- ハナナ以外の花きへの応用も可能である。
- 作業精度を高めるため、移植機に適した育苗技術の検討が必要である。
[その他]
研究課題名 : あわじ花回廊構想等に適した新しい緑化植物の導入と景観演出技術の開発
予算区分 : 県単
研究期間 : 平成9年度(平成9~13年度)
研究担当者 : 山中正仁、宇田 明
発表論文等 : 花と緑を利用した大規模景観創出のための省力化技術の開発、平成10年度兵庫県政学会発表要旨集、8-9、1998.
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