フスマ給与による「京地どり」の飼料費の低減
- [要約]
- 京地どりの飼料を91日齢から112日齢の間、ブロイラー用飼料から安価なフスマの単一給与に切り替えると、133日齢時の生産性や肉質は変わらず、飼料費を4%低減できる。
京都府畜産研究所・中小家畜部
[連絡先] 0773-47-0301
[部会名] 畜産
[専 門] 飼育管理
[対 象] 肉用鶏
[分 類] 普及
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[背景・ねらい]
- 京地どりは、在来品種のシャモや名古屋種、横斑プリマスロックを交配した地鶏であり、発育と肉質を考慮して133日齢までの4週間に少羽数流通のため中抜き出荷をしている。
- 給与飼料の栄養は、ブロイラー用飼料に準じME3.2Mcal/kg、CP18.5% (価格52円/kg)としているが、飼育後期には飼料消費量が増加し、飼料要求率が高くなるため飼料費の低減が必要である。
- そこで、91日齢から112日齢の間の飼料を安価なフスマ(ME1.9Mcal/kg、CP15.4%、価格32円/kg)に全量切り替えることにより飼料費の低減を図る。
[成果の内容・特徴]
- 雄雌ともにフスマ給与期間中の増体は悪くなるが、113日齢からブロイラー飼料に戻すことにより発育が改善し133日齢ではブロイラー用飼料の成績と差はない(表1)。
- フスマはブロイラー用飼料に比べ代謝エネルギーが低いため、1羽当たりの飼料消費量は、フスマ給与期間中で670g(24.5%)、え付から133日齢までで800g(6.9%)増加する(表2)。
- 出荷期限の133日齢までの1羽当たりの飼料費は、フスマ給与により26円安くなる(表2)。
- フスマ給与による各部位割合、肉色及び食味(シェッフェの一対比較法)に有意な差は認められず、フスマは短期間の代替飼料として利用できる(表3)。
[成果の活用面・留意点]
- フスマの給与は、飼料配合の必要がなく、地どり等の長期飼育における省力的なコスト低減技術として活用できる。
- フスマの給与時には、羽毛の損傷が少なく、悪癖の対策としても有効である。
- フスマの給与により飲水量が増加し軟便となるため、敷料の管理に留意する必要がある。
- フスマの8週齢以前の給与は、体各部の発育が遅れ、ブロイラー飼料給与に戻した後の代償性発育が来たいできない。
[その他]
研究課題名:低栄養飼料給与による「京地どり」の飼料費の節減
予算区分 :府単
研究期間 :平成10年度(平成9~10年)
研究担当者:吉岡正行、衣川貞志
発表論文等:低栄養飼料給与による「京地どり」の飼料費の節減、京都畜研成績、38号、p116、1998
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