周年部分マルチを利用したウンシュウミカン園の簡易シート開閉装置
- [要約]
- 周年部分マルチの簡易開閉装置により、敷設・除去時間と開閉時間の削減ができ、果汁の糖度が向上する。
和歌山県農林水産総合技術センター果樹園芸試験場・施設営農部
[連絡先] 0737-52-4320
[部会名] 果樹
[専 門] 機械
[対 象] 果樹類
[分 類] 指導
-
[背景・ねらい]
- 一般にウンシュウミカン園のシートマルチは夏秋季にテラス全面に被覆されるが、敷設・除去の労力、土壌の乾燥程度や樹勢低下などの問題がある。そこで、周年部分マルチを利用したテラス山側の簡易シート開閉装置(図1)を検討する。
[成果の内容・特徴]
- 直線距離でテラス長50mまで開閉可能である(図2)。
- 装置の設置時間(場内階段園1段、テラス長25m)は通常のマルチ敷設・除去時間に比べて、約3分多く要したが、装置の耐用年数を3年とすると、約110分(比率65%)削減できる(表1)。
- 開閉時間(場内階段園1段、テラス長25m)は手動で約80%、電動ドリル(充電式、AC100V電源)で約95%短縮できる(表2)。
- マルチ開閉装置区では裸地区に比べて、果汁の糖度が向上する(表3)。
[成果の活用面・留意点]
- シート開閉装置により、適切な水分管理が可能である。
- 装置の耐用年数が長くなる程、マルチ敷設・除去時間が削減できる。
- 周年のマルチ栽培により、肥料成分の有効利用が期待できる。
[その他]
研究課題名:急傾斜地カンキツにおける管理作業の効率化による高品質果実生産流通技術
予算区分 :地域基幹農業技術体系化促進研究
研究期間 :平成11年度(平成11~14年度)
研究担当者:内西浩一、横谷道雄、上野山浩司、角川敬造、菅井晴雄、角田秀孝
発表論文等:なし
目次へ戻る