被覆複合肥料で極早生ウンシュウ若木の施肥回数を削減


[要約]
極早生ウンシュウの若木に被覆複合肥料を利用すると、果実品質および収量を維持しながら、施肥回数を慣行の年2回から1回に削減できる。
和歌山県農林水産総合技術センター果樹園芸試験場・品質環境部
[連絡先] 0737-52-4320
[部会名] 果樹
[専 門] 栽培
[対 象] 果樹類
[分 類] 指導

[背景・ねらい]
 傾斜地園での施肥作業は労働負担が大きく、施肥管理の省力化が望まれている。そこで、被覆複合肥料のスーパーロング424-140(初期溶出抑制140日タイプ)とロング424-180(180日タイプ)を6:4の割合で混合した8月の年1回施用と、慣行の緩効性化成肥料または有機配合肥料の年2回分施(3月、10月)を極早生ウンシュウで比較検討する。

[成果の内容・特徴]

  1. 年1回施用の被覆複合肥料による土壌中無機態窒素含量の推移は、緩効性化成肥料の秋肥施用後にみられるような急激な上昇はなく、年間を通して変動が少ない(図1)。8月の葉中窒素含有率は、処理区間に差がなく、3.0~3.3%の範囲である(図2)。
  2. 3年間の果実品質および収量は、処理区間に差がみられない(表2)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 年1回施用の被覆複合肥料は、極早生ウンシュウ若木への施肥回数の削減方法として利用できる。
  2. 施肥回数については、土壌の保肥性との関連や他の品種での検討が必要である。
表1 [具体的データ]

[その他]
研究課題名:ウンシュウミカンにおける被覆複合肥料の肥効試験
予算区分 :県単
研究期間 :平成11年度(平成8~11年)
研究担当者:田端洋一、横谷道雄、菅井晴雄

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