花壇苗の緩効性肥料とたい肥の施用技術


[要約]
軽量育苗用土を用いた花壇苗の生育には、被覆肥料と併せて、用土の5%(v/v)のたい肥の混合が有効である。
鳥取県園芸試験場・野菜研究室
[連絡先] 0858-37-4211
[部会名] 生産環境(土壌・気象)
[専 門] 肥料
[対 象] 花壇苗
[分 類] 普及

[背景・ねらい]
 本県では、ガーデニングブームを反映して花壇苗の栽培が増加し、県内始め関西方面へ多く出荷されている。花壇苗の施肥管理は、ポット鉢上げ後に固形肥料を施用する体系が多く、ポット数が多いほどこの作業の負担は大きい。そこで、本県で開発した軽量育苗用土に適した被覆肥料とたい肥の施用法について検討する。

[成果の内容・特徴]

  1. 肥効70日で、窒素、燐酸、加里の成分がそれぞれ14%、12%、14%の被覆肥料を軽量育苗用土(ピートモス、もみがら、倉吉パミス=2:1:2)1リットルに窒素成分量で1.4g施用したものにたい肥を容積比で5%添加するとペチュニアの分枝数、株幅が増加する(図1)。
  2. たい肥を容積比で5%添加した軽量育苗用土におけるペチュニアの鉢上げ後一か月 4月)のEC値は1.2dS/m、硝酸態窒素含量は150mg/用土100g中とたい肥を加えないもの(それぞれ0.9dS/m、103mg)よりも高くなる(図2)。
  3. 被覆肥料の施用は、固形肥料(IBs1)に比べ、パンジ-、ペチュニア、ベゴニア、ビンカの株張りが良くなる。なお、固形肥料、被覆肥料とも、最適施肥窒素量を施用している(図3)。

[成果の活用面・留意点]

  1. たい肥を混合する場合は、施肥窒素量が多いと効果がない場合があるので、施肥窒素量が多くならないようにする。

[その他]
研究課題名:小型容器による花壇用苗物の需要拡大のための高位生産と軽作業化技術
予算区分 :地域重要
研究期間 :平成11年度(平成9~11年)
研究担当者:林 悦之
発表論文等:なし

目次へ戻る