水稲の打込み式湛水土中点播直播によるコシヒカリ栽培


[要約]
水稲の打込み式湛水土中点播直播は倒伏に対する抵抗性が強く、移植栽培と同等の収量が得られる。コシヒカリでも実施可能な直播栽培として管内の中核農家約50%が関心を示している。
京都府丹後農業研究所
[連絡先] 0772-65-2401
[部会名] 作物生産(育種・栽培)
[専 門] 栽培
[対 象] 稲類
[分 類] 普及

[背景・ねらい]
 丹後地域で約90%の作付を占めるコシヒカリは、倒伏し易く直播栽培には不向きな品種とされ、当地での直播栽培の普及上の障害となってきた。そこで、打込み式直播栽培のコシヒカリへの適応性を検討し、直播栽培の現地への定着を図る。

[成果の内容・特徴]

  1. 打込み式湛水土中点播直播の収量は、移植栽培の98~102%とほぼ同収である。倒伏に対する抵抗性は移植並~やや低い程度で、コシリカリでも十分実施可能な栽培法である(表1)。
  2. 播種時の打込み速度は、砂壌土において、ゴルフボールを地上1mから自然落下させて測定した播種前の土壌硬度が、0~-1cmの場合は1300回転以上が必要であり、0~+1cmの場合は1000~1200回転で1cm前後の播種深が期待できる(図1)。
  3. 上記成果を管内の中核農家に紹介し、打込み式湛水土壌中点播直播に関するアンケートを取ったところ約50%が関心を示し、取り組んでも良いとの結果を得た(図2)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 大区画圃場及び受委託での稲作の効率化に活用できる。
  2. 播種には2倍重のカルパーコーティング籾を使用する。播種量は2.5kg/10a(乾籾)とする。

[その他]
研究課題名:打込み式直播によるコシヒカリの省力栽培技術の検討
予算区分 :府単
研究期間 :平成11年度(平成10~11年)
研究担当者:河瀬 弘一、杉本 充
発表論文等:平成10年度丹後農業研究所成績報告会要旨

目次へ戻る