秋まき初夏どりキャベツのわき芽の発生と抑制法
- [要約]
- 秋まき初夏どり作型のキャベツは、わき芽の伸長が2月下旬頃から始まる。11~2月の定植では、定植時期が遅いほど発生が少なく、また、定植時の基肥を減らして、春の追肥を重点にすると発生が少なくなる。
兵庫県立中央農業技術センター農業試験場・園芸部
[連絡先] 0790-47-1117
[部会名] 野菜・花き(野菜)
[専 門] 栽培
[対 象] 葉茎菜類
[分 類] 普及
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[背景・ねらい]
- 秋まき初夏どりキャベツ(品種「SE」、「YRのどか」)は、3~4月にわき芽の伸長がみられ、放置すると収量減になることが認められている。現地では2~3回のわき芽取り作業を行って収量を確保しているが、労働量が多く、わき芽の発生軽減が求められている。そこで、わき芽の生育経過を知るとともに、発生抑制法を検討する。
[成果の内容・特徴]
- わき芽の発生は1996、1997、1999年に株当り500~850g発生し、放置した場合の結球重は、わき芽除去株に対し、75~84%となる。1998年は2月の気温が特に他の年よりも高く、わき芽の発生は84gと少なく、結球重への影響がみられない(表1)。
- わき芽の発生は、12月頃から葉腋部に認められるが、茎が伸長し始めるのは2月下旬以降である。定植時期が遅いほど発生が遅れる(表2)。
- 定植時期は11月より12月の方がわき芽の重量が軽く、1月以降の定植ではほとんど発生しない(図1)。
- 定植時の基肥を窒素成分で0~3kg/10aとして追肥重点とすると、基肥16kg/10aよりも発生が少ない。基肥の不足分を3月上旬に追肥すると、キャベツの生育は劣らない(図2)。
[成果の活用面・留意点]
- 温暖な地域では、わき芽の発生は少ないか、認められないことがある。また、長期間積雪下で越冬する場合、わき芽の発生は認められない。
- 12~2月に定植する場合、ハウス育苗の苗では凍寒害をうけることがあるので、定植前に順化を行う必要がある。
[その他]
研究課題名:初夏どりキャベツのわき芽発生防止対策
予算区分 :県単
研究期間 :平成11年度(平成9~11年)
研究担当者:竹川昌宏、大西忠男、岩田均、小松正紀
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