ブロッコリーの優良貯蔵性品種の選定手法の開発


[要約]
ブロッコリーの出荷調整のための一時貯蔵に適する品種を選定するため、貯蔵中の内容成分及び外観品質を調査した結果、クロロフィル、アスコルビン酸等の変化が品種選定の指標になることが分かった。緑炎、緑笛、パラグリーン等が品質保持に適する品種であった。
山口県農業試験場・栽培技術部・園芸栽培グループ
[連絡先] 083-927-0211
[部会名] 野菜・花き(野菜)
[専 門] 栽培
[対 象] 花菜類
[分 類] 研究

[背景・ねらい]
 ブロッコリーは、収穫直後から品質低下が始まることから、産地では収穫した当日又は翌日には出荷しているが、計画的出荷のための一時貯蔵技術の開発が求められている。そのため、一時貯蔵に適した品種の選定手法を開発する。

[成果の内容・特徴]

  1. 厚さ0.03mmのポリエチレンフィルムでハンカチ包装し、3℃で貯蔵したときの外観品質からの評価で、10日目まで商品性を保持できる品種は‘緑笛’、‘緑炎’、‘パラグリーン’である(表1)。
  2. 貯蔵期間中の花蕾表面の緑が最も濃く保たれるのは‘緑炎’、‘パラグリーン’である(表2)。
  3. 常温(15℃)では‘緑笛’、‘緑炎’、‘海嶺’のクロロフィル及びアスコルビン酸含量の減少が少なく、これは3℃でも同様の傾向を示すと考えられる(図1図2)。
  4. これらのことから、貯蔵中のクロロフィル及びアスコルビン酸含量の推移は貯蔵に適した品種の選定手法として利用できる。

[成果の活用面・留意点]

  1. 鮮度保持程度の高い品種を選定することにより、産地での出荷調整が容易になる。
  2. 商品性を低下させる主な要因として葉柄及び花茎の切断面の変色があり、それを抑えることが出来れば、より長期間の貯蔵が可能になる。
  3. 栽培条件によって貯蔵可能期間が変動することも考えられるので、確認が必要である。

[その他]
研究課題名:ブロッコリーの鮮度保持のための栽培技術
予算区分 :県単
研究期間 :平成11年度(平成9~11年)
研究担当者:重藤祐司、片川 聖、山内直樹(山口大学農学部)
発表論文等:なし

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