ポットハボタンの耐寒性品種選定
- [要約]
- 名古屋ちりめん系ハボタンでは低温や降霜により葉傷みが発生する。発生程度については品種間差があるが、紅かもめ、白かもめ、紅の浜、雪の浜等の品種では凍害発生が少なく、株揃いも良好である。
大阪府立農林技術センター・企画部・開発普及課
[連絡先] 0729-58-6551
[部会名] 野菜・花き(花き)
[専 門] 栽培
[対 象] 花き類
[分 類] 普及
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[背景・ねらい]
- 名古屋ちりめん系ハボタンでは特に白色品種を中心に11月以降の低温、降霜により葉傷みが発生し、商品価値が低下する。霜除け資材により防止することは可能であるが、栽培の省力化が望まれている。そこで、名古屋ちりめん系ハボタン19品種のポット栽培における品種特性調査、ならびに凍害試験を実施し、商品性の高い耐寒性品種を選定する。
[成果の内容・特徴]
- 平成11年8月4日には種し、パクロブトラゾール 100ppm を2回散布した12cmポットハボタンの品種特性調査の結果、草丈において相対的に白色品種が紅色品種よりも小型になった(表1)。
- 紅波では着色葉径がやや不揃いであったが、他の品種では草丈、外葉径、着色葉径で概ね揃いが良好である(表1)。
- 平成11年11月17日、18日の2日にわたって、午後5時より翌日午前9時までの16時間、-5℃の冷凍庫へ搬入した凍害試験の結果、弱と判定した品種では冷凍庫より搬出後1週間ぐらいで葉縁に枯れが見られた。一方、強と判定した品種では全く障害が見られなかった(表1)。
- 以上の結果、凍害試験で強と判定した紅かもめ、白かもめ、紅の浜、雪の浜、多摩のあけぼの、多摩のしろたえ等は耐凍性があり、株揃い等総合的に判断して、商品性も高いと判断される。
[成果の活用面・留意点]
- 生産地域および栽培年度の気象条件に留意する。
[その他]
研究課題名:特産野菜等の生産安定化技術の開発・実証
予算区分 :府単
研究期間 :平成11年度(平成11~13年)
研究担当者:磯部武志
発表論文等:なし
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