ジベレリンによる夏秋小ギクの開花促進
- [要約]
- 花芽分化後のジベレリン処理によって、夏秋小ギクの開花が促進される。発蕾時の処理が最も効果的で、100ppm液の5日間隔・3回処理及び10日間隔・2回処理,25~50ppm液の5日間隔・3回処理が適する。
岡山県農業総合センター・農業試験場・野菜・花研究室
[連絡先] 08695-5-0271
[部会名] 野菜・花き(花き)
[専 門] 生理
[対 象] 花き類
[分 類] 研究
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[背景・ねらい]
- 夏秋小ギクの開花日は気象によって変動しやすい。このため、盆などの物日に合わせて、毎年安定的に夏秋小ギクを生産するのは困難である。このため、夏秋小ギクの花芽分化の早晩を確認してから、何らかの処理を行って開花日を前進あるいは後退させる技術の確立が望まれている。一方、秋ギクでは生育後期のジベレリン処理によって開花が促進された例がある。そこで、花芽分化後のジベレリン処理による夏秋小ギクの開花促進効果を検討する。
[成果の内容・特徴]
- 総苞りん片形成期、発蕾時、破蕾時に、ジベレリンを処理することによって、夏秋小ギクの開花が促進される。また、切り花長、花首長が長くなる(表1、2)。
- 夏秋小ギクの開花促進のためには、発蕾時のジベレリン処理が最も効果的で、次いで破蕾時の処理が効果的である。切り花長、花首長への影響は、総苞りん片形成期及び発蕾時の処理で大きく、破蕾時の処理で小さい(表1)。
- 開花促進のためのジベレリン処理方法は、ジベレリン25~50ppm液の場合は5日おき3回、100ppm液の場合は5日おき3回あるいは10日おき2回が適する。花首長への影響は、高濃度、多回数処理で大きい(表2)。
[成果の活用面・留意点]
- キクに対するジベレリンの使用基準は、夏ギクに対して50~100ppm液を生育初期に10日おき2回の使用となっている。
- ジベレリン処理によって花首が長くなるため、品種等によっては商品価値を損なう可能性がある。
[その他]
研究課題名:夏秋小ギクの植物調節剤等による開花調節技術の開発
予算区分 :県単
研究期間 :平成10年(平成8~10年)
研究担当者:森 義雄
発表論文等:夏秋小ギクの開花調節に関する研究(第1報)花芽分化後のジベレリン処理の影響、園芸学会雑誌、第68巻、別冊2、396、1999.
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