[成果情報名]

土壌埋設型ECセンサーシステムによる茶園土壌中推定無機態窒素の精度調査

[要約]土壌埋設型ECセンサーシステムによる推定無機態窒素量と公定分析法による無機態窒 素量との誤差は大きい。しかし、経時変化については同様の傾向を示し、このシステムで土壌中無機態窒素の動態の把握は可能である。
[キーワード]茶園土壌、ECセンサーシステム、推定無機態窒素量、経時変化
[担当]奈良県農技セ・茶業振セ・茶栽培チーム
[連絡先]0742-81-0019
[区分]近畿中国四国・茶業
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
 土壌埋設型ECセンサーシステムが平成11年度より県内茶園に導入された。そこで平成11年度より2ヶ年、6圃場について土壌埋設型ECセンサーシステムによる推定無機態窒素量と公 定分析法による無機態窒素量とを比較し、精度について検討する。

[成果の内容・特徴]

  1. 公定分析法による無機態窒素量とECセンサーシステムによる推定無機態窒素量の間の相関 係数は0.30から0.70と全圃場ともに低いが、経時変化は公定分析法と同様の傾向を示す。
  2. 砂質土壌での相関係数は0.55以上0.70以下で粘質土壌での相関係数は0.52以下である。土壌中無機態窒素量の推定は、砂質土壌では可能であるが、粘質土壌では困難である。

[成果の活用面・留意点]

    ECセンサーシステム設置圃場では
  1. 春期(4月)に1ないし2回無機態窒素量の実測とECセンサーシステムによる推定無機態 窒素量との比較を行ない、誤差の程度について確認する必要がある。
  2. 落雷などによる故障や異常値を示すことがしばしば見られ、精度低下の要因となる。圃場に 埋設されている4本のECセンサーに異常値が見られないか監視する必要がある。
  3. とくに粘質土壌において、アンモニア態窒素の比率が高い時期には誤差が大きくなるので注 意する。

[具体的データ]

図1


[その他]
研究課題名環境負荷低減を伴う効率施肥体系の現場実証
予算区分県単
研究期間1999~2000年度
研究担当者宮本大輔、福森茂樹
発表論文等茶生産者向けパンフレット「環境にやさしい茶栽培に向けて(平成13年度版)」

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