[成果情報名]

トルコギキョウの二度切り栽培におけるキトサンによる品質向上技術

[要約]トルコギキョウの二度切り栽培において、定植前のキトサン水溶液浸漬処理を行うと、1番花(主として11月出荷)、2番花(主として6月出荷)ともに切り花品質が向上し、その傾向は2番花において著しい。また、2番花の採花日が前進する。
[キーワード]トルコギキョウ、キトサン、浸漬処理、二度切り、切り花品質、採花日
[担当]京都農総研・花き部
[連絡先]0774-62-0048
[区分]近畿中国四国農業・花き
[分類]技術・普及

[背景・ねらい]
 近年、カニやエビなどの甲殻類の殻を原料とするキチンの脱アセチル化により製造されるキトサンが、トルコギキョウをはじめとする種々の植物の生育促進に効果のあることが知られている。そこで、トルコギキョウの二度切り栽培において、キトサン水溶液(キトサン成分約5%含有)を用い、定植前の浸漬処理による生育促進効果が切り花品質に及ぼす影響を検討する。

[成果の内容・特徴]

  1. 定植前にキトサン水溶液の浸漬処理を行うと、2番花の切り花重、有効花数が増加するとともに、採花日が5~6日前進する(表1)。
  2. 同処理を行うと、1番花、2番花ともに階級別切り花率における上位等級(1番花におけるM~2L 級、2番花におけるL、2L 級)の割合と階級別品質指数が増加し(表2)、切り花品質が向上する(図1)。
  3. 品質向上効果は2番花において著しい。
  4. キトサン処理は、ロゼット打破のための低温処理の終了後、定植前の順化中に行い、所定倍率に希釈したキトサン水溶液にトレイ底部を浸漬することで処理を行う。
  5. 希釈倍率及び処理時間は、500倍~1000倍、24~48時間で品質が向上する(表1)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 定植前の浸漬処理であるため、播種用土への混和処理に比べ処理が簡便で、購入苗においても処理が可能である。
  2. 処理及び順化中は、日陰で管理する。
  3. 1番花採花後、暖房を停止し、切り下株を据え置き株として残し、据え置き株上にビニルトンネルと内張り二重カーテンを設置して保温に努める。
  4. 他の作型における効果確認は行っていない。

[具体的データ]

表1

表2

図1


[その他]
研究課題名トルコギキョウの長期連続出荷技術の確立
予算区分府単
研究期間2000~2002年度
研究担当者土橋豊
発表論文等1)土橋豊(2001)京都農研だより 84:4
2)土橋豊(印刷中)京都府農業研究所研究報告 No.22

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