[成果情報名]

ハーブ類の法面植栽への利用

[要約]法面植栽のハーブとして比較的生育のよいタイム類、オレガノおよび安定した生育を示すクリーピングローズマリーを選定した。現地圃場での生育から、補完資材として防草シートを組み合わせた植栽が好ましい。
[キーワード]法面、ハーブ、防草シート
[担当]兵庫中央農技セ・園芸部
[連絡先]0790-47-2423
[区分]近畿中国四国農業・花き
[分類]技術・普及

[背景・ねらい]
 畦畔・法面の草刈り等の管理作業は、負担の大きい作業である。労力不足から放任畦畔等が生じることによって農村景観が損なわれており、畦畔・法面管理作業の省力・軽作業化と景観にあった植生管理技術の開発が求められている。そこで、ハーブ類を用いた法面の植生管理技術を開発する。

[成果の内容・特徴]

  1. タイム類の生育が早く被度が高い。また、タイム類は比較的草丈が低く法面の植栽に適している。オレガノも被度が高く、クリーピングローズマリーは生育がやや遅いが、冬期の緑度保持がよい(表1)。
  2. 現地法面では、フイリレモンタイムの生育が早いが、全面被覆するのに1年程度を要するのでマルチ資材の併用が好ましい(表2)。
  3. マルチ資材の併用により、オレガノ、フイリレモンタイムとも生育が改善される(表3)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 透水性がある防草シートを用いることにより、除草作業は植穴に発生する雑草の手取り除草となり負担が軽く、生育が遅く生育初期の被度が低い草種でも利用できる。
  2. 定植時期は冬期や夏期を避け、春や秋の降雨が期待できる時期に行う。
  3. タイム類やオレガノは2~3年目以降開花後や夏期に部分的に枝枯れが発生する傾向がみられる。タイム類は過繁茂になると枝枯れが発生しやすくなるので、少肥での管理に努める。
  4. オレガノ、フイリレモンタイムともに法面の造成後の経過年数や土性により生育差が生ずる可能性がある(表3)。

[具体的データ]

表1

表2

表3


[その他]
研究課題名中山間地における畦畔・法面の維持・保全技術の確立と保全成果の多面的評価
予算区分国庫助成(新技術)
研究期間1999~2001年度
研究担当者岩井豊通、和田修、松本功、加藤雅宣、山本晃一、須藤健一
発表論文等なし

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