[成果情報名]

6~9月咲き夏秋ギク型スプレーギクにおける短日処理方法

[要約]夏秋ギク型スプレーギクのシェード栽培では日長を13時間以下とすることで開花遅延やスプレーフォーメーションの乱れのない切り花が得られる。また、12時間日長で4週間以上として管理することで品質は安定する。
[キーワード]夏秋ギク、スプレーギク、短日処理、シェード栽培 
[担当]和歌山農総セ・農業試験場・栽培部 
[連絡先]0736-64-2300
[区分]近畿中国四国・花き
[分類]技術・普及

[背景・ねらい]
 和歌山県内のスプレーギク生産における6月から9月の出荷では夏秋ギク型スプレーギクのシェード栽培を行うことで安定生産に努めている。しかし、シェードによる短日処理中の日長操作は統一されておらず、また、日長に対する開花特性が十分にわかっていないため、不適切な日長操作による開花遅延やスプレーフォーメーションの乱れ等を生じることがある。ここでは、シェード栽培における日長時間およびシェードの実施期間がスプレーギクの切り花品質に及ぼす影響を調査し、適切な短日処理方法を明らかにすることにより切り花品質の向上を図る。

[成果の内容・特徴]

  1. 13時間以下の日長では切り花品質の低下はみられない。14時間日長ではスプレーフォーメーションは正常であるが、著しい開花の遅延を伴い、花首が太くしなやかさのない切り花となるか、柳芽となり、開花しない。15時間日長では、節数が増加し、スプレーフォーメーションは大きく乱れ、開花に至らない(表1)。
  2. シェード処理中の日長が14時間を超えると、開花が抑制され、著しく切り花品質は低下する。13時間以下として管理することで、開花の遅延やスプレーフォーメーションの乱れもなく、品質のよい切り花が得られる。
  3. シェード処理の実施が2週間の場合、開花の遅延、側枝数の減少がみられる。スプレーフォーメーションの乱れはないものの花首は長く、また太くなり、開花まで短日処理を行ったものと比べて品質が低下する。3週間では、開花までシェード処理を行うものと比べてやや花首が太くしなやかさのない切り花となる(表2)。
  4. シェード処理の期間が4週間では開花まで行なうものと比べて切り花品質にほとんど差はみられない。シェード処理の期間は4週間以上として行うことで切り花の品質は安定する。

[成果の活用面・留意点]

  1. 栽培時期で効果は若干異なる。
  2. 夏秋ギク型スプレーギクの安定生産につながる。

[具体的データ]

表1

表2


[その他]
研究課題名紀北花きの高品質安定生産技術
予算区分県単
研究期間2000~2003年度
研究担当者妹尾 明枝、島 浩二
発表論文等なし

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