[成果情報名]

非病原性Fusarium 属菌によるキュウリ灰色かび病の発病抑制

[要約]地表面に米ぬかを散布した施設内のキュウリ花弁および散布土壌から分離したFusarium 属菌にはキュウリ灰色かび病に対し抗菌性を示すものが数菌株認められる。その振とう培養菌体散布により灰色かび病の発病が抑制される。
[キ-ワ-ド]キュウリ灰色かび病、Fusarium 属菌
[担当]滋賀農総セ・農試・環境部・病害虫管理担当
[連絡先]0748-46-3081
[区分]近畿中国四国農業・生産環境(病害虫)
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
 現地ではキュウリ灰色かび病に対し米ぬかを利用した耕種的防除法が実施され、発病が少なくなる事例がある。この作用機作解明のための調査を実施したところ、Fusarium 属菌が関与することが推察されたため、生物的防除の可能性について検討する。

[成果の内容・特徴]

  1. 地表面に米ぬかを散布した施設内のキュウリ花弁および米ぬか散布土壌から分離したFusarium 属菌の振とう培養菌体(107個/mL)およびろ過滅菌した振とう培養液は、トマト小葉の菌叢片法において、灰色かび病菌糸伸長を阻害するものがある(図1表1)。
  2. 菌叢片法において灰色かび病の菌糸伸長を阻害したFusarium 属菌振とう培養菌体(3~8×106個/mL)のキュウリへの散布は、灰色かび病の発病を抑制する(表2)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 菌叢片法において灰色かび病の菌糸伸長を阻害したFusarium 属菌菌株は病原性が認められない。
  2. 米ぬか散布とキュウリ灰色かび病の発病抑制との関係については検討中である。

[具体的デ-タ]

図1

表1

表2


[その他]
研究課題名省農薬のための病害虫・雑草総合管理技術の確立
予算区分県単
研究期間1998~2001年度
研究担当者角田 巌、中野 学、近藤 篤、日野耕作、湯浅和宏
発表論文等

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