[成果情報名]

レタスビッグベイン病に対する有効薬剤

[要約]チオファネートメチル剤及びベノミル剤の土壌潅注処理は、レタスビッグベインウイルス媒介菌であるOlpidium 菌に対して、感染抑制効果が認められ、ビッグベイン病の発生を抑制する。
[キーワード]レタス、ビッグベイン病、Olpidium 、有効薬剤
[担当]兵庫中央農技セ・環境部
[連絡先]0790-47-2419
[区分]近畿中国四国農業・生産環境(病害虫)
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
 県内レタス産地において1996年頃よりビッグベイン病が発生し、大きな生産阻害要因となっている。さらに本病の発生面積は年々増加傾向にあり、今後、レタス産地の維持、発展には、早急な防除対策の確立が急務となっている。
 そこで、ビッグベインウイルス媒介菌であるOlpidium 菌に対して、安定した感染抑制効果の得られる薬剤の検索を行い、防除技術を確立する。

[成果の内容・特徴]

  1. 薬剤検定の方法は、図1に示した通りである。
  2. 各種殺菌剤の土壌潅注処理がOlpidium 菌の根内感染に及ぼす影響を調べた結果、供試36薬剤中16薬剤に高い感染抑制効果が認められる(表1)。
  3. Olpidium 菌の感染抑制程度は、チオファネートメチル水和剤及びベノミル水和剤が最も優れ、感染抑制率は99.9%以上である。また、両剤の土壌潅注処理によるレタス(サントス2号)に対する薬害は認められない(表1)。
  4. チオファネートメチル水和剤及びベノミル水和剤の土壌潅注処理により、ビッグベイン病の発病は認められない(表1)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 栽培圃場における防除効果及び薬剤施用技術については、今後の検討課題である。
  2. 本検定に供試したレタス(サントス2号)以外の品種への薬害については、さらに検討が必要である。
  3. チオファネートメチル剤及びベノミル剤の農薬登録については、当該病害に対して適用はない。なお、チオファネートメチル剤については、現在、農薬登録に向け、検討中である。

[具体的データ]

図1

表1


[その他]
研究課題名レタスビッグベイン病発生抑制技術の開発
予算区分国庫(行政対応特別研究)
研究期間2000~2002年度
研究担当者岩本豊・相野公孝・神頭武嗣・前川和正
発表論文等岩本・相野・前川・神頭・加藤(2001)日本植物病理学会関西部会講演要旨予稿集:54

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