[成果情報名]

土壌消毒とヤシ殻炭微生物資材施用の併用によるユウガオ台木スイカつる割病の防除

[要約]土壌消毒後のヤシ殻炭微生物資材の育苗培土混用施用と定植時植穴施用を組み合わせた処理では、ユウガオ台木スイカつる割病の発病が抑制される。
[キーワード]土壌消毒、ヤシ殻炭、微生物資材、ユウガオ台木、スイカつる割病
[担当]山口県農業試験場・病害虫部病害管理グループ
[連絡先]083-927-0211
[区分]近畿中国四国農業・生産環境(病害虫)
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
 近年スイカ産地では、施設化に伴う連作により、ユウガオ台木スイカつる割病が発生し、問題となっている。つる割病の防除には、主として土壌くん蒸による土壌消毒が実施されているが、くん蒸時期が低温期と重なるため、十分な防除効果が得られない。
 そこで、土壌消毒とヤシ殻炭微生物資材とを組み合わせた体系化防除技術について検討する。

[成果の内容・特徴]

  1. 土壌消毒を実施したユウガオ台木スイカつる割病の常発ハウスを対象に、ヤシ殻炭微生物資材の育苗培土混用施用(育苗培土の5%量)と定植時植穴施用(100g/株)を組み合わせた処理では、ユウガオ台木スイカつる割病の発病が抑制される(図1)。
  2. ヤシ殻炭微生物資材の育苗培土混用施用(育苗培土の5%量)と定植時植穴施用(100g/株)を組み合わせた処理では、収穫一番果実の等級は、4L(9~10㎏)以上が多く、生産性が向上する(図2)。

[成果の活用面・留意点]

  1. ヤシ殻炭微生物資材は、ヤシ殻炭粒にBacillus subtilis を固定した資材であり、現在K社より販売されている。
  2. ヤシ殻炭微生物資材の育苗培土混用施用と定植時植穴施用のそれぞれ単独処理では、十分な効果は得られないので、組み合わせて処理をする。
  3. ヤシ殻炭微生物資材施用後は、土が乾きやすいため十分に潅水を行う。
  4. 定植時植穴施用では、資材施用後土を軽く混ぜて、スイカを定植する。
  5. ヤシ殻炭微生物資材を生物農薬として使用するためには、今後農薬登録が必要である。

[具体的データ]

図1

図2


[その他]
研究課題名病原菌の低密度管理法による都市近郊野菜フザリウム病害の環境保全型防除技術の確立
予算区分国庫助成(新技術)
研究期間1999~2001年度
研究担当者鍛治原寛、角田佳則、福原宏行
発表論文等鍛治原ら(2002)九州病害虫研究会報48

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