[成果情報名]

青色系ポリエチレン袋と粘着剤を用いたネギアザミウマの大量捕獲

[要約]ネギアザミウマの色彩に対する選好性を利用した粘着トラップを用いて大量捕獲を行う場合、淡青や青色のポリエチレン袋(青色ゴミ袋)に害虫捕捉用スプレー式透明粘着剤(粘着スプレー)を吹き付けたものが利用できる。
[キーワード]ネギアザミウマ、色彩、粘着トラップ、捕獲
[担当]香川農試・病害虫担当
[連絡先]087-889-1121
[区分]近畿中国四国農業・生産環境(病害虫)
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
 グリーンアスパラガスのハウス長期どり栽培では、晩秋から初冬に成茎を刈り取った後に保温して冬季に若茎を収穫するが、保温中にネギアザミウマが発生して若茎が加害されることがある。保温中のハウス内では若茎が主要な増殖場所となるが、順次発芽してくる若茎は発芽の約7日後には収穫されて持ち出される。さらに、ハウス外から本種成虫が飛来して密度が高まることもない。この状況では、成虫の大量捕獲が有効な防除手段になり得る可能性がある。
 そこで、大量捕獲による防除を検討する材料として、農業者にとって身近な資材を用いた安価な粘着トラップを作成する。

[成果の内容・特徴]

  1. 淡青や青色の資材に粘着スプレーを噴霧すると、白色プラスチック板の146~218%に当たる平均捕獲数が得られる(番号8、10、11、14、15)。とくに、ゴミ袋を用いると、市販の粘着トラップに比べて面積当たりの単価が安い。
  2. 捕獲数の多い資材を透明資材で被覆して多数回使用することを考え、一部の資材を一般農ビや紫外線除去フィルムで被覆して供試したが、捕獲数が顕著に少なくなる(番号11、12、13及び22、23、24)。
  3. 粘着シートでは粘着面を歩行する成虫が認められ、捕獲後に離脱逃亡できる場合があるために捕獲数が少なくなったと考えられる(番号4、9)。この粘着シートに粘着スプレーを噴霧すると、捕獲数が大幅に増加する(番号5、10)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 黄色粘着シートの色調も大量捕獲に適するが、大量捕獲に有効な黄色の資材は色彩や商品が限定されると思われる。
  2. 青色の場合は、紺色のように濃いあるいは暗い青でなければ、様々な青色の資材が利用できると思われる。効率的な捕獲には一辺が30cm程のトラップが適するので、ゴミ袋を用いる場合は小さめのサイズを選び、袋の横幅に合わせて立てた2本の支柱にかぶせて極力低位置に設置して粘着スプレーを吹き付けると簡単である。

[具体的データ]

表1


[その他]
研究課題名超早どり・高品質アスパラガス生産技術の開発
予算区分県単
研究期間2001年度
研究担当者松本英治、藤本伸
発表論文等なし

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