[成果情報名]

家畜糞混合堆肥による砂丘地ナガイモの減肥栽培

[要約]家畜糞混合堆肥を2t/10a施用することにより、砂丘地ナガイモに施用する化学肥料を5割削減できる。
[キ-ワ-ド]堆肥、砂丘地、ナガイモ、化学肥料5割削減
[担当]鳥取園試・野菜研
[連絡先]0858-37-4211
[区分]近畿中国四国農業
[分類]技術・参考

[背景・ねらい]
 鳥取県では、環境にやさしい農業を推進するために、農薬・化学肥料の5割削減に取り組んでいる。そこで、砂丘地ナガイモ栽培ほ場において、化学肥料を5割削減できる家畜糞混合堆肥の施用量を確定する。

[成果の内容・特徴]

  1. 家畜糞混合堆肥(以下、堆肥と言う。)は、おがくず牛糞、豚糞、鶏糞を重量比で5:4:1の割合で混合し、8~9ヶ月間発酵熟成させたものである。窒素、燐酸、加里含量は、それぞれ0.8%、1.6%、1.0%である。
  2. 慣行の施肥窒素量40kg/10aの芋重は、980g/本である。慣行の半分の施肥窒素量20kgの芋重は743gと減るが、堆肥2t/10aを併用することにより、246g増加し、慣行の施肥窒素量並みの989gになる。なお、堆肥の量が多くなると1t当たりの芋重の増加量は低下する(図1)。
  3. ナガイモの生育が旺盛な時期の一時点(7/下~8/上)の施肥窒素量20kg/10aまたは堆肥2t/10a施用の場合の土壌の電気伝導度は0.02dS/mであり、両者を併用すると慣行と同じ0.03dS/mになる(表1)。
  4. 施肥窒素量40kg/10aの10a当たり窒素吸収量18.8kgに対し、芋の大きさが同程度である施肥窒素量20kg/10aに堆肥2t/10aを加えたものは14.2kgに減少する。この内訳は、化学肥料によるもの10.3kg、堆肥によるもの2.3kg、無肥料2.2kgである(表2)。
  5. 砂丘畑への堆肥の多投は、土壌溶液中の硝酸態窒素濃度を高める(図2)。
  6. 以上の結果から、化学肥料を5割削減して、慣行施肥量並みの芋重が得られる堆肥の施用量は2t/10a施用である。

[成果の活用用面・留意点]

  1. 対象土壌は、砂丘未熟土で、作物はナガイモとする。 
  2. 堆肥は、十分に醗酵し、熟成したものを用いる。

[具体的データ]

図1

表1

図2

表2


[その他]
研究課題名園芸作物の環境にやさしい農業の開発促進
予算区分県単
研究期間1997~2000年度
研究担当者林 悦之
発表論文等なし

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