[成果情報名]

野生ニホンザルに対する被害を受けにくい品目‘ゴボウ’の選定

[要約]ゴボウは、野生ニホンザルの被害を受けにくい作物として選定できる。
[キ-ワ-ド]野生ニホンザル、被害軽減作物、ゴボウ
[担当]滋賀県農総セ・農試・湖北分場
[連絡先]0749‐82‐2079
[区分]近畿中国四国農業・生産環境(鳥獣害)
[分類]技術・普及

[背景・ねらい]
 県内の中山間地域では、ニホンザルによる農作物被害が多発し、これまでに様々な被害防止措置がとられてきたが、被害発生が後を絶たない状況にある。そこで、里の餌場価値を低下させる簡便な獣害回避対策技術の一環として、猿害多発地域においてニホンザルの好まない農作物の作付けによる被害軽減を目的に、ニホンザルの被害を受けにくい農作物を選定し、実証する。

[成果の内容・特徴]

  1. アンケ-ト調査の結果では、ゴボウはニホンザルの被害を受けたことがない農作物として回答が多かった品目である。一方、春まきゴボウと播種(定植)~収穫の期間が同じ農作物で、被害を受けた農作物として回答が多かったのは、サツマイモである(図1)。
  2. 現地試験の結果でも、ゴボウは、年次、群れの違いに関係なく、ニホンザルによる被害を受けていない(表1図2)。
  3. 以上の結果より、ゴボウは、ニホンザルの被害を受けにくい作物として選定できる。

[成果の活用面・留意点]

  1. ニホンザルの被害が多発している農地にゴボウを広域に作付けることにより、ニホンザルに対する里の餌場としての価値を低くすることができる。
  2. ニホンザルでは群れごとに食性が若干異なるため、集落で予備調査を行い、被害がないことを確認したうえで作付けする。            
  3. ゴボウは耕土が深く、排水の良好な土壌条件に適する。連作ができないので、毎年、同じ場所での作付けを避ける。

[具体的デ-タ]

図1

図2

表1


[その他]
研究課題名農作物の獣害回避対策技術の確立
予算区分県単
研究期間2000~2003年度
研究担当者山中成元、常喜弘充、寺本憲之
発表論文等なし

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