[成果情報名]

軽トラックに搭載できる堆肥散布機

[要約]本機は軽トラックに搭載する小型堆肥運搬散布機である。DC駆動のコンベア搬送、ガソリンエンジン駆動のビータ散布方式で、運転席から遠隔操作でき、堆肥箱にホッパを上乗せることにより条施用も可能である。堆肥積載容量は0.6~0.7m3 で、3分で散布できる。
[キーワード]堆肥散布機、土づくり
[担当]兵庫中央農技セ・経営実験室
[連絡先]0790-47-2440
[区分]近畿中国四国農業・作業技術
[分類]技術・普及

[背景・ねらい]
 従来型の堆肥散布機はやや大きく婦人・高齢者では操作が困難であった。散布機を軽トラックに積載することで、小区画圃場やビニールハウス内での作業が可能となり、これらの担い手層でも作業ができる。環境にも優しい堆肥の条散布方法も可能で、操作が簡単でより安価な堆肥散布機を切望されていた。堆肥の循環利用により、地域特産野菜の振興に資する。

[成果の内容・特徴]

  1. 堆肥運搬散布機は旧規格の軽トラックに積載できる大きさ(全長2,175mm、全幅1,310mm、全高1,060mm、質量約200kg)である。荷箱の容量は0.5m3 である(表1図2)。
  2. 散布機構は、コンベア搬送、ビータ散布方式である。コンベア駆動動力は車載の直流12v電源を用いている。ビータ動力はガソリンエンジン(2.2kw)である。
  3. 堆肥0.6~0.7m3 を散布するのに、約3分を要する。
    標準散布幅は1.8mで、条まきホッパ使用時は約0.7mの散布幅となる。
  4. 運転室内での遠隔操作により、コンベアの駆動/停止、エンジンのアクセル操作が行える。
  5. 圃場への2t/10a散布時の作業能率は、150kg積載で2.2時間、230kgでは1.4時間である。ハウスでは、前後進散布を行うことで散布残しも無く同様の能率で作業できる。

[成果の活用面・留意点]

  1. 軽トラックは微速付きの4輪駆動であること。車輪のスタックが予想されるときは、後輪に市販の補助タイヤを装着する。
  2. 小規模圃場やハウス利用でこの運搬散布機の特性が生かせる。
  3. 堆肥の積載・散布がほ場内で行われるとき、構造上は500kgの堆肥積載が可能である。
    公道上では堆肥の積載量は150kgとすること。

[具体的データ]

表1

表2

図1

図2


[その他]
研究課題名堆肥運搬散布機の開発
予算区分国庫(農業機械効率的再利用促進対策事業)
研究期間2000~2001年度
研究担当者松本 功、置塩康之
発表論文等なし

目次へ戻る