[成果情報名]

全自動移植機による丹波黒大豆の移植技術

[要約]丹波黒大豆のセル成型育苗において、根巻き防止剤を使用することにより、苗の引抜き抵抗を 1.5N以下に低下することができ、全自動機械移植作業が可能となる。摘芯苗の苗取り成功率及び植付精度は約95%である。
[キーワード]丹波黒大豆、セル成型苗、根巻き防止剤、全自動移植機
[担当]兵庫中央農技セ・経営実験室
[連絡先]0790-47-2440
[区分]近畿中国四国農業・作業技術
[分類]技術・普及

[背景・ねらい]
 平成10年に丹波黒大豆専用の半自動移植機が市販され、セル成型育苗と機械移植が普及している。 1人作業ができ、さらに能率アップを目指して全自動移植機を検討したところ、苗の引抜き抵抗が大きすぎ、取残し苗が多く発生することが分かった。そこで、引抜き抵抗を下げるため、根巻き防止剤の効果及び全自動移植機による植付精度を検討する。

[成果の内容・特徴]

  1. 苗の引抜き抵抗は、根巻き防止剤の処理量を多くするほど低下するが、トレイ当たり10gで十分な効果が得られ、摘芯苗では無処理の3.8Nから1.4Nに、無摘芯苗では4.2N から1.6Nに低下する(表1)。
  2. 苗取りピンが開孔器へ苗を引渡す成功率(苗取り成功率)は、摘芯苗では無処理の37%から10g処理で95%に高まる。無摘芯苗では無処理の56%から88%に高まるが、草丈が高いため、摘芯苗より劣る(表2)。
  3. 全自動移植機による植付精度は、摘芯苗の10g処理では95%と高いが、無摘芯苗の10g処理では85%に留まる(表3)。
  4. 根巻き防止剤は、トレイ当たり約10秒間スプレー噴射することにより、トレイ全体に10gを処理できる。

[成果の活用・留意点]

  1. 根巻き防止スプレー剤は屋外で均一に散布する。

[具体的データ]

表1

表2

表3


[その他]
研究課題名粘質土地域における複年輪換畑ヤマノイモ、黒大豆の省力・低コスト生産体系の確立 
予算区分国庫(地域基幹)
研究期間1999~2003年
研究担当者米谷 正、松本 功
発表論文等なし

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