[成果情報名]

大豆品種「サチユタカ」の奨励品種採用

[要約]県南部から中北部に適する、耐倒伏性が高く、安定多収で、豆腐の加工適性に優れた有望な中生品種「サチユタカ」を奨励品種として採用する。
[キーワード]「サチユタカ」、安定多収、豆腐加工適性、大豆奨励品種
[担当]岡山農総セ・農試北支・中山間農業研究室
[連絡先]0868-57-2758
[区分]近畿中国四国農業・作物生産
[分類]技術・普及

[背景・ねらい]
 岡山県の奨励品種である「タマホマレ」は栽培特性に優れるが、最も需要の多い豆腐への加工適性が劣る。また、加工適性が優れる「トヨシロメ」、「銀大豆」は栽培地域が限られ、増産が難しい。そこで既存品種の欠点を補う。

[成果の内容・特徴]

    本県の奨励品種である「タマホマレ」と比較すると、「サチユタカ」の特性は以下のとおりである。
  1. 開花期はやや遅いが、成熟期は同じか、やや早い(表1,)。
  2. 主茎長はやや短い(表1,)。
  3. 子実収量はやや多収である(表1,)。
  4. 子実(百粒重)は大きい(表1,)。
  5. 紫斑粒の発生は少ない(表1,)。
  6. タンパク含量は高く、脂肪含量はやや低い(表3)。
  7. 豆腐の加工適性に優れ、豆乳固形分が多く、破断強度が大きい(表4)。 
  8. 成熟期の落葉が斉一なため、コンバイン収穫の際、茎葉汁による汚粒が少ない。

[成果の活用面・留意点]

  1. 平成13年度に奨励品種に採用した。
  2. 県南部から中北部にかけて広範囲で栽培が可能である。
  3. 裂皮が発生しやすいので、早播きしすぎないようにする。
  4. ダイズモザイクウイルスによる褐斑粒が発生する可能性があるので、健全種子を使用すると共に、アブラムシの防除を徹底する。
  5. 最下着莢位置がやや低いため、密植にして高くする。

[具体的データ]

表1

表2

表3

表4


[その他]
研究課題名大豆奨励品種決定調査
予算区分県単、21世紀プロ2系
研究期間1997~2000年
研究担当者金田小百合、平井幸、落合一奈
発表論文などなし

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