[成果情報名]

大豆「サチユタカ」の奨励品種採用

[要約]「サチユタカ」は「アキシロメ」と同熟期で、主茎長が短く耐倒伏性に優れる。多収で、裂皮粒が少ない。品質は同程度であるが、蛋白質含有率が高いことから、奨励品種に採用する。
[キーワード]大豆、サチユタカ、多収、蛋白質含有率、奨励品種
[担当]広島農技セ・作物研究部
[連絡先]0824-29-0521
[区分]近畿中国四国農業・作物生産
[分類]技術・普及

[背景・ねらい]
 広島県の大豆作付面積は平成13年には1,080haで、平成17年には1,500haを目標としている。現在、作付面積の約90%を占めている奨励品種「アキシロメ」は、裂皮粒の発生が問題となっている。このため、本県の栽培条件に適し、豆腐加工適性が高いなどの実需者ニーズに対応した品種の導入が求められている。

[成果の内容・特徴]

  1. 開花期、成熟期ともに「アキシロメ」とほぼ同時期で、本県では中生に属する(表1)。
  2. 主茎長は「アキシロメ」より短く、耐倒伏性に優れる。主茎節数、分枝数、着莢数は少ない。成熟異常の発生は「アキシロメ」よりやや少ない(表1)。
  3. 「アキシロメ」に比べ、屑粒が少なく、大粒で、障害粒の発生程度が低い。このため、精子実重は「アキシロメ」より多く、安定して多収である。障害粒の中で、紫斑粒、裂皮粒の発生程度が「アキシロメ」より低い(表2)。
  4. 品質(検査等級)は「アキシロメ」と同程度であるが、子実の蛋白質含有率は高い(表2)。
  5. 現地試験においても「アキシロメ」に比べ、主茎長が短く、多収である。百粒重は重く、大粒である。紫斑粒、裂皮粒の発生は少ないが、褐斑粒の発生が多い(表3)。現地における豆腐の食味試験では「アキシロメ」と同等の評価を得た(データ省略)。

[成果の活用面・留意点]

  1. 普及対象地域は標高400m以下の県内全域。平成17年の普及目標面積は1,000ha。
  2. 罹病種子は播種しない。また、ダイズウイルス病に弱いため、アブラムシの防除を行う。
  3. 裂皮粒が発生するため早播きは避ける。

[具体的データ]

表1

表2

表3

表4


[その他]
研究課題名主要農作物の優良品種選定・種子生産
予算区分国補
研究期間1998~2001年度
研究担当者邉見由紀子、大川浩史、土屋隆生
発表論文等なし

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